こんにちは! T.Nakataです!
皆さん、「住みやすい家」はどのような間取りの家だと思いますか?
私自身、以前よく使っていましたが、「家事楽な家」という言葉をよく目にされるのではないでしょうか?
そして、そのような言葉の間取りは…
「キッチン‐洗面脱衣室‐浴室 が一直線に並ぶ家」を指すことが多かったです。
これ自体は別に悪い事ではありませんが、「果たしてキッチンとお風呂が近い場所にある必要があるのか?」「キッチンの近くに洗濯機があると家事楽なのか?」は、住まい手の生活スタイルによって違ってくることに注意が必要です。
最近の家の使い勝手を考慮する
例えば、最近は、お風呂の湯張りはリモコンのスイッチ1つで可能です。昔のように、「水がいっぱいになったかな?」というタイミングを見計らってお風呂に行って水を止める必要はありません。(一定の量のお湯が入ったら勝手に水は止まります)。生活空間のLDKの横にお風呂がある必要はないという事になります。
私の家もですが、「床掃除は基本、ロボット掃除機にお任せ」という家庭も増えてきていると思います。このような家庭では、「どこまでロボット掃除機に任せるか?」を考えながら、家の中の段差を考える必要が出てきます(小上がり和室、キッチンを少し下げる、床にモノを置かず浮かせる収納計画などなど)。
最近の住まい手の生活スタイルは色々
朝起きてご飯を食べ、洗濯機を回し、洗濯物を干してから仕事に出かける。
仕事から帰ってきて、夕飯を作って、食べて、お風呂に入って、リビングでテレビを見て(団らん)、寝る。
…このような規則正しい生活を家族全員が送っていらっしゃる家庭は皆無だと思います。
このようなご家庭では、「キッチン・洗面室・浴室が一直線」「2階の寝室からバルコニー」というスタイルでも問題ないのかもしれません。
しかし、「夜に洗濯をする」「洗濯する時間には、既に寝室で子どもが寝ている」とか、「朝に仕事着(制服)に着替えるのは出かける直前」といった生活の方は、違った間取りが正解、という事になります。
具体的にご説明すると、
夜に洗濯をする、洗濯する時間には寝室で子どもが寝ている
というご家庭の場合は、「2階の寝室からバルコニー」はNGです。洗濯スペースと居室は離し、物干しスペースは廊下からのバルコニー…というよりも屋内干しをベースに検討すべきです(夜に屋外に干しても中々乾かないですよね)。
朝に仕事着(制服)に着替えるのは出かける直前
の方は、寝室に隣接したWICだけでは服を収める収納が不十分、という事になります。LDKのや洗面室の横にファミリークロークないし、仕事着(制服)を収める収納があると便利です。
このように、ご自身の生活の流れを朝から夜までイメージして、どの部屋とどの部屋をつなげるべきか?どのようなスペースをどの位置に設けるか?を具体的に検討すべきだと思います。
動線を分解する
一言に、「家事動線」と言っても、色々です。それをひとまとめに考えてしまうから、間違いが起こってしまいます。
そこで、「動線」を分解することをおススメします。と言っても、具体的に「どのように分ければいいかピンと来ない」方も多いと思いますので、いくつかご紹介致します。
動 線
➡ 洗濯動線(脱ぐ・洗濯する・乾かす・畳む・仕舞う)
➡ 配膳動線(調理する・配膳する・片づける)(誰がどの作業を行う?)
➡ 来客動線(お客さまがいらっしゃる・玄関に出る・お客さまをお通しする)
➡ 帰宅動線(仕事から帰宅する・(まず着替える?)・(まずはシャワー?)・(最初にご飯??))
このように、一言に動線と言っても、人それぞれ色々です。
「ネットやSNSで他人のプラン・写真を見て」これは良い!とただ真似をするのではなく、ご自身の生活を照らし合わせて、何をどこに配置するのか?を検討するようにしましょう。
まとめ
極論、「洗面脱衣室に洗濯機がないといけない」という「何となくの常識」もご自身にとっては家事負担を増やす結果になる…と考えてみては如何でしょう?
寝室の横に洗濯機を置く、という選択肢もあります。一見非常識に思えるかもしれませんが、共働きの方で共に仕事に出ている時に洗濯機を回し、帰宅と同時に洗濯物を干し、朝取り込む…という生活スタイルの方には最適なプランと言えます。
このように、「間取りは一般論で考えるのではなく、ご自身に合うかどうか?で考える」と本当の意味での「家事楽」な家ができると思います。
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