北側の柔らかい光を利用して景色を取り込む|大開口窓の逆転の発想?

こんにちは! T.Nakataです!

先日のお客さまとのプランニングのお打合せの中で、

北側の柔らかい光って良いですよね

というお話になりました。

実はこのお客さま、2回目の家づくりのご計画の方で、1回目の「北側宅地」の採光に少し難がある家になってしまった経験から、東南もくしは西南側道路の角地、もしくは南側道路の宅地をご希望されていらっしゃいました。

ですが、敷地の向きよりもプランニングが大事個性が強い強い土地(北側の抜け感が素晴らしい土地)のメリットに目を向けたれ、土地選択をされた中でのお言葉でした。

実際のところ、日当たりがよく明るいということで、南側が大きく開けている土地は今も昔も人気です。

更に、その南側の眺望が良ければ大開口を設けて日当たりと景観を両立したくなるのは人情ですよね。

とはいえ、南側の 景色というものは、実はきれいに見えない場合が多いものです。

この記事は以下のような方におススメです!

  • 土地探しをされていらっしゃる方
  • 土地を見つけたけれど、日当たり面で不安を感じていらっしゃる方
  • 北側道路の土地に住宅を建築を考えていらっしゃる方
  • 所有されていらっしゃる土地が北側道路で、この土地への建築をどうしようか迷われている方

それでは、始めます!

目次

逆光よりも順光の方がキレイに見える

これは、カメラを趣味にされていらっしゃる方ならお分かり頂けると思いますが、太陽がある方向を向いて見ることを「逆光」と言い、太陽を背中に置いて見ることを「順光」と言います。

南側の眺望を取り込むプランの場合、「日当たりは良いけれど太陽に対して逆光で景色を眺める」こととなり、遠くに見える景色は日が当たっていない「陰側」が見えることとなります。

対して、北側の眺望を取り込むプランの場合、遠くに見える景色に順光が当たって「日向側」のキレイな景色を眺めることができます。

また、屋内から屋外を見る時に、北側の景色は安定した柔らかい光に包まれているため、年中キレイに「魅」ることができます。

南側の強すぎる光によってコントラストが高い景色は、強烈過ぎることがよくあります。

]竣工写真を撮影する日は、晴れの日(青空中心)の、太陽が隠れた(直射が当たらない)状態が理想なのも、これと同じ理屈ですね

同じ建物の外観写真の比較です。太陽光が直接当たった晴天の写真は、電線の影が外壁に当たってしまっていることもありますが、コントラストが強すぎて強烈な印象を受けますが、太陽が隠れた状況で撮影した写真は柔らかい光に包まれて落ち着いた印象に。

北側の景色も「太陽が雲に隠れた晴れの日の光に包まれた景色」に通じる柔らかさを感じます。

抜けがあるなら北側にも窓を積極的に取る

リビングは南側にあるべきもの」と考える方はお施主さま・設計者に関わらず多いのではないでしょうか? 南側道路の建物の南側にリビングを設け、大きな窓を設けると、こんなに開放的な印象になり、ウッドデッキとLDKをつなげて、休日の朝食はデッキで心地よく!
しかし、ちょっと待って下さい。道路から丸見えのデッキで朝食…取れるメンタルが強い人がどれだけ居るでしょうか?

では、北側道路の敷地で南側を頑張って開けて(3mくらい?)デッキを設けてプライベートな空間でBBQを!
となれば良いですが、その庭も他人の家に囲まれていたとしたら…やっぱり年中カーテンをして生活をすることになりますよね。
更に言えば、3mくらい隣家と離しても、冬場の日当たりは確保できません。 理想は6mくらいは離すようにプランニングする必要があります。

話が反れてしまいましたが、基本的には皆さん「南側の光」を求めてプランニングを行いがちですが、間取りを考える際に最初に意識すべきは一番気持ちの良い方向に向かってリビングやダイニングを設けましょう、ということです。一番重視する場所を居心地の良い場所にすることで、ずっと家で過ごしたくなる空間になると思います。 もし、北側に抜けがある土地であれば…北側に窓を設けて「抜け感」を取り込みましょう。

日常生活の中で抜けを感じることができたり、自然が目に入る生活は、南側からの光だけにこだわるよりも、より上質な生活を送ることができるかもしれません。

まとめ

南側に窓を取ることがダメ、と言っているのはありません。北側に窓を設けましょう、という意味でもありません。レースのカーテンを年中しなければいけない家が悪い…とも言ってません。レースのカーテンをしていても窓の機能の中で「採光」と「通風」の機能は果たすことができます(多少の効率の減少はありますが)。折角なら「北側に大きな窓を設ける」「北側採光計画」も排除せず柔軟に土地選び、建物プラン計画をしてみては?ということです。柔軟な発想で、一般的に見てデメリットに感じることをメリットに転換できれば、家づくりの可能性はグッと広がると思います。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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