失敗しがちな土地探し実例｜最初に土地探しから始めてしまう

私が家づくりのご相談をお受けする方の約７割の方は、土地探しからの家づくりのお客さま。

土地探しからの家づくりで、皆さんはまずは何から始められるでしょうか？

昔なら地元の不動産屋さんに赴いて土地探しの依頼をして…という流れだったかもしれませんが、最近ではSUUMOやアットホームのようなポータルサイトで土地「情報」を探して、問合せ…内覧の予約。　という流れでしょうか？

間違いではないのですが、これは間違いです。　…正しくは、「順序を間違えています」。土地だけ先行して探して購入してしまうと、色々と問題が起き、結果的に失敗…ということも多々ありますので注意が必要です。

不動産屋さんは「土地」の専門家。住宅（建物）のプロではない

SUUMOやアットホームのような土地のポータルサイトで問合せする先は、不動産屋さんです。問合せをして、不動産屋さんと内覧の約束をして土地を確認し、ご希望と予算が合えば土地契約、という流れになります。

土地を購入して、いざ住宅会社に行って間取りを書いてもらうとと希望の間取りが入らなかったり、思いもよらない土地に対する費用が掛かったり…ということが普通に起こります。

最悪「法律の規制が厳しく、まともな家を建てることができない土地だった」という事も。

土地に関わる注意事項は、不動産屋さんから重要事項説明書で説明されますが、不動産屋さんは建物の専門家ではありませんので、どのような家を建築できるか？ を土地を見ただけではイメージすることができません。

例えば、道路幅が４ｍ程度、25坪～30くらいの割合コンパクトな土地（南側道路）。

間口が広くて奥行きが短い土地と間口が狭くて奥行きが長い土地はどちらが良い土地だと思いますか？

間口が広くて奥行きが短い土地　　＞　　間口が狭くて奥行きが長い土地

と答える方が多いのではないでしょうか？

折角の南側道路。間口が広いと、大きな窓を南側にしっかり取ることができ、明るい家ができる！　と思われるかもしれません。

しかし、正解は

間口が広くて奥行きが短い土地　　＜　　間口が狭くて奥行きが長い土地

です。

間口が広い土地の場合、　「道路斜線」が大きく絡んできて、２階部分に殆ど部屋を設けることができない…というケースが多々あります。

また、不動産屋さんで土地を見つけられた方は殆どと言って良いほど……土地に予算を振り過ぎてらっしゃいます。家に予算を振ることができず、ローコストな工務店で建売住宅のような家を建築するしかないことに…。

不動産屋さんには、それぞれ懇意にしている「ローコストな工務店」さんが知り合いがいらっしゃるケースが多いです。

これは、不動産屋さんが建売住宅を建築したり、中古のリフォームを手掛けている業者さんとのつながりを持つケースが多いためですが、これが厄介。　「この土地なら総額〇〇万円で家を建てられますよ！」と言われた場合、建物価格の基準がその「ローコストな工務店」さんであることが多く、得てして理想の住まいを建築する！ことができる金額とはかけ離れているケースが多いのが現実です。

まとめ

土地を探す場合、まずはポータルサイトを見て、不動産屋に問合せ…をしたくなると思いますが、家を建てる場合はまず住宅会社に行ってから土地探しを行うのが正解です。

土地と建物を合わせて検討をしてくれる「メンター」を探し出し、その方と一緒に土地を探す。

これが、失敗しない土地探しのコツです。

家づくりのご相談

家づくりに関するご質問・ご相談は気兼ねなくご相談下さい。（広島・山口県岩国エリアの方につきましては、家づくりのプランニングのご依頼も承ります）