こんにちは! T.Nakataです!
家づくりの計画も進み、住宅の建築会社から間取りの提案を受けた時、「この間取りでホントに良いのかな?」悩まれる方も多いと思います。 その不安を解消するために、間取りのセカンドオピニオンをお願いするのも一つの手ですが、中途半端な相談を行った場合、逆に悩む結果になると思います。
それは、間取りの正解は人によって変わるからです。 コストやデザイン性との優先順位によっても間取りは変わります。性能(耐震性・断熱性)との優先順位によっても間取りは変わります。
考え方によって変わってしまう間取りの正解を他人に聞くと思いもよらぬ指摘を受けて迷子になる方、とても多いです。
ですので、自身の価値観を理解している自分自身で、ある程度間取りをチェックできる能力をつけることが大事となります。
自身で間取りのチェックをできる項目|住みやすさ
とは言え、デザイン・性能・コストについてご自身で間取りをチェックするのは困難です。これは、家づくりのプロである建築会社に任せましょう。ご自身でチェックできる項目としては、「住みやすさ」についてです。
住みやすさ=動産計画
最初に申し上げますと、最初から動線を最優先に考えて間取りプランを作成するのはおススメしません。この方向性で突き詰めて考えると、王道プラン≒建売のような間取りになります。汎用性が高いかわりに特徴の無い間取りになってしまいます。
あくまでも、今回申し上げるのは、「完成した間取りのチェックの仕方」ですのでご注意ください。
忙しい日常をストレスなく過ごすことができる家は、あわただしい朝の時間帯をいかに効率的に動くことができるか?がポイントになります。また、家事…特に洗濯や食事の用意をストレスなく行うことができる家はとても過ごしやすく快適です。また、家族のコミュニケーションをどこで、どのように作るか? も、実は動線を見える化することで間取りで仕組むことが可能です。
家族全員の動線計画を見える化する
朝起きて夜寝るまで、どのような動きをするか? 間取りに線を書いてみましょう。 …家族全員のです。
例えば、
<旦那さん>
① 6:00 朝起きて朝食を準備・食事。
② 6:30 シャワーを浴びる
③ 7:00 歯磨き・髪のセット・着替え
④ 7:25 トイレ
⑤ 7:30 仕事に出かける
⑥ 19:00 帰宅・部屋着に着替える
⑦ 19:30 夕食を取る
⑧ 20:00 リビングでくつろぐ
⑨ 22:00 就寝
⑩ 0:00 トイレ
という行動パターンだとします。
【朝の動き】寝室 ➡ キッチン ➡ ダイニング ➡ 脱衣室 ➡ 風呂 ➡ 脱衣室 ➡ 洗面室 ➡ 着替える場所 ➡ トイレ ➡ 玄関
【夜の動き】玄関 ➡ 着替える場所 ➡ ダイニング ➡ リビング ➡ 寝室 ➡ トイレ
となります。
ここまでシンプルな動きの方は少ないと思いますので、より具体的に動きをイメージしてみましょう。
それぞれ連続する場所の距離が短くなるように考えると動線計画がスムーズになります。
この行動パターンのご主人の場合、脱衣室を朝使うので、洗面室と脱衣室を別にすることが絶対条件になりますし、夜中にトイレに行かれるなら寝室の近くにトイレが必要になります。2階に寝室があるなら、寝室を2階に設ける方向で考えると良いでしょう。
このように、間取りに必要な項目が見えてくるのが1日の動きを見える化する大きなメリットです。
これを家族全員分、同じ間取り図に線で記入していきます。
すると、誰がどれだけ動くか? 動線が交差する場所=コミュニケーションが取れる場所&空間をくっつけたい場所・逆に遮断したい場所など、色々と見えてきます。
まとめ
先述した通り、最初から動線を優先し過ぎてしまうと個性がない家になってしまいますので、動線の見える化は間取りのチェックのテクニックの一つとして利用しましょう。
ただ、間違ってはいけないのは、家づくりのプロである設計者は、動線計画はファーストプランからしっかりと加味して間取りづくりを行う必要があります。お施主様のこだわりをもれなくヒアリングし、優先順位をつけながら動線計画を立ててこそ、プロの設計者であると思います。
家づくりのご相談
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上記を読んでも間取りのセルフチェックが難しい…と言う方に向けて、間取り診断もこの度(2022年1月末まで)は無料でさせて頂きます。気兼ねなくお問合せ下さい。
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