こんにちは! T.Nakataです!
家づくりの計画を行う上で、とても重要だけれども意外と抜け落ちている…というより「何となく」の認識で進んでしまっていることがあります。
それは「家づくりに役立つ寸法」です。
冗談みたいな本当の話、間取りを考える上で、この寸法が頭に入っていない「設計者」は結構居ます。
(営業が間取りを考えているケースは特に注意が必要です。寸法の重要性すら分からず間取りを考えていることも多々ありますので…。)
そこで、今回は「家づくりに役立つ寸法」を思いつくがまま列挙していきます。
家づくりの基本の寸法
モジュール(タタミの大きさ)
ハウスメーカーによってまちまちなので、特殊なケースは除くと、殆どのメーカーは910㎜(尺モジュール・江戸間)、960㎜(本間・京間)、1,000㎜(メーターモジュール)の3種類……特に最近は、910㎜と1,000㎜のモジュールの2種類を殆どの会社が採用しています。
廊下の幅
モジュールは、いわゆる「壁の芯から芯までの距離なので、実際の部屋の広さ…こと設計の折に重要になる廊下の広さはそれぞれ少しずつ狭くなります。具体的には、
910㎜(尺モジュール)の廊下幅/780㎜
メーターモジュールの廊下幅/870㎜
となります。
自走式の車椅子を想定する場合、廊下の幅は800㎜は欲しいので尺モジュールでは足りません。また、廊下を直角に曲がるには900㎜は欲しいため、メーターモジュールでも足りません(無理ではありませんが、結構しんどいです)
玄関に関する寸法
下駄箱
靴を載せる棚の奥行きは280mm程度は欲しいので、下駄箱の奥行きは360㎜くらい欲しいところです(奥行)が実際は330㎜くらいから可能です。大手建材メーカーの下駄箱は、360㎜~400㎜くらいのものが多いです。
玄関の幅
一般的な戸建ての玄関の幅は1,820㎜(有効1,690㎜)。狭小住宅なら1,365㎜(有効1,235㎜)、場合によっては910㎜(有効780㎜)でも大丈夫です。ただし、910㎜の場合は、下駄箱を横に置けませんので、靴の収納場所の工夫が必要です。
キッチンに関する寸法
キッチンの幅(一般的なI型キッチンの場合)
2,550㎜。サイドに腰壁をつけず、キッチンパネルで押さえる場合は2,700㎜でも可。
キッチンのワークトップの高さ
850㎜。160cmくらいの身長の方に合わせて標準設定しています(「身長÷2+5cm」が適正なキッチンの高さと言われています)。キッチンの収納力的には850㎜サイズのキッチンが程度が良く、一番下の引出しに500l缶を立てることができるメーカーもあります。
コンロの幅
600㎜(標準)、750㎜(ワイド)の2種類が多いです。 3口とも使って調理をされる場合は、ワイドを選ばれるのをおススメします。
シンクの幅
700㎜~800㎜が一般的です。大きなフライパンや鍋を洗ったりする場合は、大き目なシンクにされると良いでしょう。
カップボード(食器棚)の奥行
キッチンメーカーが設定しているカップボードの奥行きは、標準的なもので450㎜が多く、グレードによっては600㎜のものを選べます。 割合高価なレンジの使用を考えられていらっしゃる方は、450㎜の場合レンジの方が奥行きが深く飛び出てしまいますので注意が必要です(使用は不可能ではありませんが、600㎜のものを選ばれた方が見栄えは良いです)。
ダイニングに関する寸法
ダイニングテーブルのサイズ
・4人掛けテーブル/幅:120cm~150cm 奥行:80cm
・6人掛けテーブル/幅:150cm~180cm 奥行:80cm~90cm
・テーブルの天板の高さ:70cm~72cm
ダイニングチェアの座面の高さ
・40cm~42cm
まとめ
少し長くなってしまいそうなので、ここら辺で一度切らせて下さい(笑)。今後も、このページは項目を加筆していくかもしれません。ポイントは、幅や奥行きだけでなく、高さも意識すると、無駄のないプランニング・実践での応用が効くようになってきます(床の高さ・天井の高さを調整する…など)。ダイニングチェアやリビングのソファに座った人とキッチンで作業をする人の目線を合わせる➡キッチンの床を下げる、といった手法はここら辺から生まれてきます。 それだけでなく、生活しやすい寸法はどれくらいか? を把握しておくことは、家づくりのプランニングの基本になるので重要ですので、気を配るようにしましょう。
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