グルグル回って家事負担軽減!人気の回遊動線のメリットと注意点

こんにちは! T.Nakataです!

最近の間取りづくりの2大トレンドとも言って良い回遊動線ワンフロア生活完結プラン

最近の家づくりのお打合せの中でも、回遊動線がご提案の中に組み込んであると、

まさかのコレは回遊動線ですね!?

そ…そうです! まさかの回遊動線です!💦アタフタ

というやり取りがあったくらい、人気マシマシになってきつつある印象です。

最近、グラフテクトさんのデュエアイランドというスタイルが人気もあってか、ダイニングとキッチン(作業台)を横並びにするスタイルの間取りの家が激増しています。

グラフテクト製キッチン「デュエアイランド」

このスタイルは「小さな回遊動線」をキッチン・ダイニングに設けることで、配膳・片づけ動線を最短とすることができるメリットがあり、満足度が高いスタイルです(手元を隠したい方には合いませんが^^;)

このように、注目度が高くなっている回遊動線ですが、メリットもあればデメリットもあるので、その点に注意しながら取り込んでいくと良いでしょう。

この記事は以下のような方におススメです

  • 間取りの中に回遊動線を取り入れたい方
  • 家事負担の少ない家づくりがしたい方
  • とは言えコストも大事!コンパクトな家づくりをしたい方

では始めます!

目次

回遊動線とは?

動線とは、人が動く経路を表す線のことです。間取りの中に朝起きてから夜寝るまでの家族それぞれの動きを一筆書きで書くと、その間取りがそのご家族自身にマッチしているか?が簡単に分かります。

たくさんの線が重なる部分ができ、同じところを行ったり来たりしていることに気づきます。その部分をできるだけスムーズに流れるようにしつつ、距離を短く、回数を減らすことができるようにトライ&エラーを繰り返すことで、ご自身に合った住みやすい間取りの家になります。

その改善のための強力なツールとなるのが「回遊動線」です。その名の通りグルグルと回遊ができる動線のことで、これを設けることで家事や生活の起点となる場所を中心に各部屋・スペースに最短ルートでアクセスできたり、移動ストレスを減らしたり、行き止まりがないことにより広く感じたりと、メリットが沢山あります。

幾つか、回遊動線を設けた実例をご紹介します。

こう見ると、最近お引渡ししたお宅の回遊動線採用率…かなり高いです(キッチンとダイニングを横方向に設けるパターンも同じく多いですね)。

回遊動線を設けるメリット

動線が短くなる

ぐるぐると回遊できることで、行きたい場所へ行くルートを複数設けることができます。これにより、日々の生活での部屋の移動を最短にすることができますし、動線の途中に脱衣室があったとして1つしかルートが無ければ誰かがお風呂に入っていたら他の人はその先にあるスペースに行けなくなるけれど、回遊動線があるおかげで別ルートからアクセスできる、といったことも可能となります。

玄関からLDKへのルートも2本設け、1本を来客動線(メイン動線)、もう1本を帰宅・家事動線(サブ動線)と分けることで、「帰宅して(玄関)➡ 靴を脱いで(シューズインクローク) ➡ コートを脱いで鞄を置いて(ファミリークローク) ➡ 手を洗って(洗面室) ➡ キッチンに」といった便利帰宅動線を設けることも可能となります。

家事ストレスが減る

家事のメインとなるキッチン(料理・配膳・片づけ)や脱衣室(洗濯)を中心として回遊動線を設けることで、家事ストレスをグッと軽減することができます。キッチンや脱衣室は家族の行き来が多く、全員が同時に使うと渋滞が起きてしまい、家事効率が落ちてストレスが溜まりやすくなります。

そこで、こういった場所に複数アクセスできるルートを設けることで、渋滞を緩和することができます。

実際の広さ以上の広さを感じる

回遊動線を設けると、家の中の「行き止まり」が少なくなります。これにより、広がり感や奥行き感、開放感を得ることができるので、実際の広さい以上の広さを感じる間取りにしやすくなります。

回遊動線の注意点(デメリット)

建物が大きくなりがち(建築コスト増のリスク)

動線は「人が歩く場所=通路」です。つまり、

回遊動線=1つの場所に行く経路を複数にする=通路を増やす=建物面積が大きくなる

ことになりがちです。

そうならないためにも、「回遊動線を設ける」ことを目的とせず「間取りの中に回遊動線をうまく取り込む」ことを心がけてプランニングすることが大事です。「日常生活の中での無駄な動きを減らすことに注力する」イメージです(回遊動線を通るために移動距離が延びてしまっては本末転倒です…)。

間仕切り(扉)が多くなりがち(コスト増・部屋が狭く感じる間取りに…)

回遊動線を複数設けた間取りでは、部屋を小分けにしたくなる傾向が出て来ます。便利になればなる程、その機能を小分けにして効率化したくなる(玄関➡シューズクローク➡ファミリークローク➡洗面室➡脱衣室➡ランドリー➡風呂…)気持ちは分かりますが、小分けにしすぎると扉の数が多くなりコスト増になりますし、部屋が狭く感じる間取りになってしまいます。

思い切って複数の機能を兼用した部屋を設け(シューズクロークとファミリークローク、脱衣室とランドリー、ランドリーとファミリークローク)、こま切れになり過ぎないように気を付けましょう。

まとめ

回遊動線を設けるに当たり大事なのは、家族全員の朝起きて夜寝るまでの動きを把握して整理することです。回遊動線を設けることを目的とせず、動線の長さ・流れの良さを意識することで回遊動線を設けた間取りのメリットをしっかりと受け取ることができます。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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