

広島県安芸郡|N様邸
敷地面積 | 251.85㎡(76.18坪)
延床面積 | 151.95㎡(46.26坪)
完成年月 | 2019年01月
エピソード
今回ご紹介するのは、2019年1月に広島県で竣工した、我が家(自邸)です!
それまでの17年間の経験と知識を総動員した家づくりだったので、自分的には大満足な家です! ただし、私のかなり偏った?好みをもとにつくりましたので、かなり偏った家づくりだったかもしれません!(注文住宅はそれでOKなんです!笑)
土地は、ありがたいことに親が所有している150坪という広大な畑。将来、私の子どもが「家を建てたい!」と言い出しても(言わないかな…笑)建築できるよう、その半分を使用しての家づくりです。
建てるタイミングは大分悩みましたが、子どもが幼稚園に通い始めて直ぐ。土地を所有している人特有の「いつでも良い」という感覚もあり、中々に計画を始めることができませんでしたが、子どもが小学校に上がると身動き取れなくなるなと一念発起して家づくりの計画をスタートしました。
家づくりへの希望
お客さまにはいつも、要望を絞って下さい!と言っていますが、いざ我が家となると要望が取っ散らかってしまいます。
細かくはまだまだありますが…要望はこんな感じでした(多過ぎ…)。
敷地の状況
北側道路ながら、東側(写真左側)は私道路・南側は隣家の畑で建物が建築できない環境、西側は古い民間企業の3階建ての社宅、というキャラクターがハッキリした土地ですが、近隣状況が色々なので窓構成に苦労しそうな予感…。
道路に向かって奥に寄せて建築するので、アプローチや駐車場をどう取るのか悩みました。
設計コンセプト
東側と南側が抜けていて、西側は「見たくない」民間の古い3階建の社宅。という事で、当然に、東と南に開き西側に閉じるプランニングとなります。土地が広いので平屋が良かったのですが、思いの他建物が大きくなりそうだったのと、独立和室を将来寝室に転用できれば問題ないかと考えて、寝室と子ども部屋を2階に持っていくことにしました。将来事務所として使えるような仕事部屋は、居住スペースと完全に分離させたかったので、玄関を中心として居住スペースと仕事部屋を泣き別れにするという案です。

玄関に入って右側が仕事部屋、左側が居住スペースです。「中庭」も欲しいなぁ…とぼんやり思っていたので、居住スペースと仕事部屋を中庭で分けました。南側に見える木はソヨゴで、その奥は隣家の畑を借景しました。

仕事部屋からアプローチを望むことができます(ブラインドが邪魔で見えませんが 汗)。右手には中庭が見えます(バーチカルが邪魔で見えませんが!)。外から直で仕事部屋に入れるのは、将来事務所として使えることを考えてです。
このように通常の私の家づくりのスタンスは、お施主様のご希望と敷地の状況をもとにメインコンセプトを据えて、間取りに落とし込んでいく、というという流れですが、我が家に関しては多数の要望を一つ一つ間取りに取り込み、バランスを取りながら修正していく、という絞り込むことを放棄した家づくりを行ってしまいました(苦笑)。
外観デザイン

親が管理している畑が良い感じで緑を彩ってくれています(笑)
黒ベースで茶色の木目をアクセントとして落ち着いた雰囲気にすることを目指しました。四角い箱を組み合わせたようなシンプルモダンなファサードです。
インテリア

床は無垢オーク。建具は神谷コーポレーションさんのフルハイドア。キッチンの面材はステン素材でワークトップはセラミック。全体的に落ち着いた雰囲気にまとめました。

キッチン横にファミリークローク。室内外に洗濯物を干すことができます。

独立和室は、普段全く使わない「勿体ない」空間にしないため、玄関エリアとのつながりを強めにして観賞用途をプラスしました。

せっかく2階を設けたので、廊下というものは最小限としてファミリー(ワーク)スペースに。自然を感じながら作業ができるスペースに。
まとめ
優先順位をある程度持って挑んだつもりの家づくりですが、自宅の場合は中々に要望をまとめ切れず、プランニングに結構時間がかかってしまいました。自分でプランニングしたので良いですが、やはりメインコンセプトが無いとまとめるのが大変です。
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