内外観ともにグレージュをベースとしたホテルライクな家

広島市安佐南区｜Ｙ様邸

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エピソード

Ｙさんとの出会いはユーザーのＫさんからのご紹介。ご希望の条件に合う土地を見つけられて、他社さんでプランニングのお打合せを進められている最中というタイミングでした。初回のミーティングは奥さまのみでしたが、「家づくりへのこだわりは強そう」というのが私のＹさんへの印象でした。私は「家にこだわりないです」と言われるより、「こだわり強めです！」と言って頂いた方が燃えるので、前のめり気味に家づくりへの向き合い方などをお話させて頂きつつ、Ｙさんの家づくりへの想いを伺い初回のお打合せを終えました。

最初は「家づくりへのこだわりはないです」と仰られる方を「せっかくなら！」とこだわり持って家づくりに向き合って頂けるように導くのが私たちの使命だと思っています。　ただ、ホントに潜在的にもこだわりがない方は、完成済の建売住宅かローコスト系の住宅が人生全体を考えたら幸せになれるとも思いつつお話させて頂いております。

「家よりも大事なものがある」　ローコスト系の営業の方がたまに口にされるトークですが（住宅屋がこれを言っては…と思わなくもありませんが）、この考え方も一つの正解なので私は反対するつもりはありませんが、建てた後に「こんなことができるならやっておけば良かった！」と後悔がないように、土地のポテンシャル・お客様の潜在的なニーズを引き出すお話をさせて頂くようにしています。

Ｎさんからのご要望

今時の方に多い「インスタでの情報収集」に余念のない奥さん。色々と画像を見せて頂きました（イメージ先行）。
と見せて頂いた写真。

上の写真は、Ｙ邸の完成写真ですが、このアングルのこの雰囲気に近い写真からスタートしました。
※キッチンの向き・下がり天井・グレーの柱型などはオリジナルのご提案です。
必要な居室は寝室・子ども部屋２部屋・トレーニングルーム・広めなＬＤＫ・室内物干しスペースでした。

敷地の状況

10区画弱のミニ開発団地の中の１区画。北東角地で南東～南～南西には駐車場や賃貸住宅が建ち並ぶという難しい条件の土地です。土地の広さは40坪と広めですが、間口が狭く奥行きが長い…車も少なくとも大型２台駐車が必要ということで、２階リビングを選択したいところです。

設計コンセプト

南側隣地が駐車場で日当たりは確保できるものの４方からの視線を切る必要があるので、通常は２階リビングを選択したいところですが、Ｙさんのご希望は１階ＬＤＫ。　そこで、１階は採光と通風に努めて内外の繋がりを遮断し、大きな吹抜けを設けて上部からの補助採光と抜け感を感じるＬＤＫ空間としました。

初回ご提案のイメージパース。外観は大分変わりましたが、LDKの雰囲気は完成まで殆どブレませんでした。

もう１つ重視したのが、玄関ホール。

40坪の敷地に大きな車２台分の駐車スペースとなると、通常は玄関エリアは最小限…となりがちですが、あえて抜け感のある佇まいにすることで家全体に”厚み”を出すよう配慮しました。

外観デザイン

ファーストプレゼンよりコストの関係と玄関庇の面積にＹさんのこだわりが入り、アルミのルーバーの採用を見送り、大型庇を付け加えました。大型庇部分はLIXILさんのタイル（ストーンタイプコレクション）を採用、重厚感のある面持ちに。

ご主人こだわりの深い軒出のある玄関。

インテリア

ホテルライクで余裕を感じる玄関スペース案は採用頂きました。リビングへの入口はサンワカンパニーのクアドロスリム。

DKの天井高はあえて2m30cmと通常より低めとして、更にグレーの天井で籠った感を出し、リビングの解放感を相対的に強調。

２階の廊下からの情景にもこだわり。リビングからモディファイ（照明）を通して吹抜けの先にある天井付けの窓を望むことができます。

まとめ

最近、とっても多い「インスタでの情報収集からのご要望」。特徴としては、イメージが先行となりますので土地の特徴とお客さん自身の生活スタイルに「ご希望の雰囲気の再現性」を加えた、難易度が高い設計力…ご提案が必要となります。加えて、同じ理由からか「グレージュ」でまとめた家づくり…グレーを取り入れたインテリアスタイルの家のご希望が凄く増えています。
インテリアスタイルにも流行があるので、アンテナを張る必要があります。
（流行に乗る必要はありませんが、流行する➡そのスタイルに合った製品が増え・合わない製品が減る、といった供給の問題がでるからです）

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