床材について改めて思うこと|真っ先にコストカットされがちな2階の床材

こんにちは! T.Nakataです!

何回言ったか分からないくらい毎度毎度申してますが、最近は住宅も多分に漏れず値上がりが激しいです。

家づくりにおいては、

予算どおりです!

となるケースは少なく、大半の方は、

予算を下げたいです!
どのようにすれば価格が下がりますか??

となり、予算を削るご相談をお受けすることとなります。

予算の下げ方については、これまでも何度かご紹介してきましたので、是非見返してみてください。

今回は、そんなコストカットの作業の中で一番最初に手を付けられがちな「2階の床材」について改めて思うことを述べさせていただきます。

今回は主観強めなので、お役立ち情報と言うよりも「こういう考え方もあるんだな」という視点でご覧いただけると助かります!

では始めます!

目次

床材は何がおススメ?

完全に主観でお話すると、おススメはズバリ「無垢の床材」です。

無垢の床材

無垢の床材とは一言で「一本の木から切り出した一枚板からなる床材をいいます。 最近は、合板の上に薄いシートを貼り付ける複合フローリングもかなりリアルな木目のものが出てきていますが、無垢の床材の艶感・質感・足ざわり・サラサラ感にはかないません。複合フローリングに比べてコストが高いですし、日々のメンテナンスに手間がかかるので「兎に角価格を抑えたい」「生活キズが見えるだけでストレス」という方には不向きですし、「石目が良い」というデザインの志向性が違う方にまで無理強いしませんが、私は基本的には無垢の床材をおススメしています。

無垢の床材のメリット・デメリットは何?

無垢の床材にはメリット・デメリットがそれぞれ色々あります。結構大きなデメリットもあるので、しっかりと理解された上で採用を決めるようにしましょう。

メリットデメリット
本物の木の質感・風合い(デザイン性)

心地よい肌触り(質感)
天然の調湿作用(サラサラ感)
キズの修復がしやすい
反りや歪みが生じやすい
キズがつきやすい
水に弱い
定期的なメンテナンスが必要
複合フローリングに比べて高価
無垢の床材のメリット・デメリット

特に無垢の床材のメリットは、心地よい肌触り・サラサラ感にあると思いますが、特にこの作用が大きい「スギ」や「ヒノキ」や「マツ」のような針葉樹の床材は広葉樹のそれよりも基本的には柔らかいのでキズがつきやすいなどのデメリットも大きくなるので注意が必要です。

自身が無垢の床材を採用にする至った理由(メリット)は大事に(忘れない)

最初に申し上げた通り、最近は住宅も値上がりが激しく、ご予算通りに家づくりが進むことは少ないです。

とは言え、家づくりのプロセスとして、

❶ ご希望を100%取り込んだ家を考える&コストを把握する。
❷ コストダウン(優先順位が低い)項目を洗い出す
❸ コストダウンするか一つずつ精査してコストを調整する

という流れがおススメしています。理由は、最初からご予算なりなご提案に囚われ過ぎてしまうと、「あんなこともできたのか!」と後々後悔につながるからです。

一度はご検討されたけれども、ご自身には不要なものだったと納得の上で外されたものであると、後々の後悔は少なくなりますよね?

この ❸ コストダウンするか一つずつ精査する プロセスで、真っ先にコストダウン項目に上げられることが多いのが、「2階の床材」です。

これ自体は、全然問題ありません。 2階は居室が多い ➡ フローリングの面積が多い ➡ 床材による価格変化が大きいので、コストカット効果は高めです。

ですが、次の点には注意しましょう。

無垢床を採用するに至った理由が「肌触り・サラサラ感」だった場合は、ホントに複合フローリングにコストダウンして良いか、よく考えましょう。

2階は家族しか踏み入れないから、他人に見られるわけではないからコストダウンして良いと思います。

と言う理由でコストダウンされる方は、恐らく問題ありません。無垢の床材の採用理由が「本物の木の質感・風合い(デザイン性)」であると思われるからです。

ですが、

朝起きて最初に肌(恐らく素足)に触れるのは寝室や子ども部屋の床であり、2階の廊下です。

なので、2階の床材を複合フローリングにコストダウンしてしまうと、”「肌触り・サラサラ感」を強く(無意識に)感じる機会を損ねてしまう ➡ 主目的を失ってしまう” ことになってしまいます。

肌触り・サラサラ感に魅力を感じて無垢の床材を採用される方は、2階の床材も無垢の床材にされることをおススメします。

まとめ

僕が今回言いたかったのは、最後の1行(2行?)だけです。笑 少なくとも僕の担当させていただいたお施主さまで、2階の床材まで無垢の床材にされた方で「コストに見合わなかった」と後悔された方はいらっしゃいません。折角、無垢の床材を採用されるのであれば、その理由を大事にするように(忘れないように)しましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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