こんにちは! T.Nakataです!
最近は、断熱性能や熱損失の観点から「必要のない窓は取らない」「窓の大きさは小さく」という傾向がありますが、景観を積極的に取り込みたい場合は、積極的に大開口プランとして良いのでは?と私は思います。
掃出しサッシを2つ並べて、2間(約3.6m)の開口でも、かなりワイド感を感じます。
一間半(約2.7m)であっても、間に壁が無ければかなりのワイド感を感じます。
黒枠の窓と黒枠の窓の間に白い壁が出てくると、ワイド感が損なわれるので、間の壁も黒で統一すると、ワイド感がグッと増します。
とは言え、そういった「付加物」は結構なコストがかかってしまうので、白で統一するのも手です。この写真は、1間半の窓を2つ並べて3間(約5.4m)の大開口から緑と空と瀬戸内海が見えるデッキテラスのある家です。
この時のポイントは、「屋内と屋外の床の高さを揃える」こと。 そして、「屋内外の天井の素材感・高さを揃える」こと。 パノラマビューを楽しむ家は、屋内外の繋がりがとても大事になるので、この点にはホントに注意を払いましょう。
縁側のようなデッキを屋外に設けて屋内外を曖昧にして、実際の広さ以上の広さを感じるようにしています。
屋外側を(コストなどの関係から)広いデッキにできない場合は、せめて半間(910㎜)程度の縁側くらいの広さでも設けることで、繋がり感がグッと出ます。
ウッドデッキは方向性があるので、
「屋内と屋外の貼り方向を合わせて繋がり感を出す」か?「見たい景観のある方向に貼って視線を誘導する」か?よく検討するようにしましょう。
私は、デッキと屋内のフローリングの貼り方向を合わせて繋がり感を出すプランが好きですが、
フローリングは「長手方向(長方形の内、長い辺の方向に沿った方向)に貼ると部屋が広く見える」ため、正方形に近い部屋でない限り、貼り方向がある程度は決まってしまうため(短手方向に貼っても良いですが、部屋が狭く感じてしまいます)、その点も含めながらデッキの貼り方向を検討する必要があります。
床の貼り方向…気にして見てみて下さい。「何かしらの意図がない限り、必ずと言って良い程”長手方向”に向かって貼られています」。
家づくり…ことさらデザインは、何気なく当然にある色々なルールに則って造られています。このルールを1つずつ読み解くことで、その奥深さにハマる方はとても多いのではないか?と私は思います。
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