

広島市安佐南区|T様邸
敷地面積 | 151.90㎡(45.94坪)
延床面積 | 111.50㎡(33.72坪)
完成年月 | 2025年04月
ブログとインスタグラムが問い合わせのきっかけ
以前は賃貸住宅に住んでいたTさん。子どもさんの誕生により部屋が手狭になってきたことや、幼稚園や小中学校の学区などのことも考慮してお子さんが小さいうちに注文住宅の建築を決めたそう。
狭い敷地の3階建てではなく、ある程度余裕のある敷地での2階建てを希望していたため場所選びは難航。まずは職場に近いエリアで土地を探すも、広さや予算など条件に合う土地になかなかめぐり合えませんでした。
そこで、以前住んでいた場所も範囲として広げて検討したところ、この土地に出合いました。
何事も徹底的に調べる慎重派のTさんご夫婦。
まずは、広島県内の複数の住宅展示場でモデルハウスを見学してハウスメーカーを絞り込み。
次に、インターネットやインスタグラムで家づくりについて調べていたその時に、中田のブログとインスタグラムを発見。細部にまで気を配った家づくりを実践していることを感じていただき、ご連絡いただきました。
求めるは「ノイズレスな空間」
色味はアースカラーで統一。壁や天井を綺麗に保ち、柔らかな木質感の床を際立たせる。シンプルで洗練された「ノイズレス」な空間を求められたTさん。壁と床の取り合いの巾木や壁にある凹凸をできるだけ削ぎ落し、無駄な窓やダウンライトも壁や天井にとってはノイズとなると考え最小限に。リビングの印象的な大きなFIX窓の窓枠には、特別なスリム枠の窓を採用した。キッチン部分のオープン棚は棚板の手前を細く造作するなど、細部のディテールにまでこだわり抜いて、スッキリとした印象になるように配慮しました。
『”ノイズレス”というキーワードを理解してくれそうな担当者探しは大変でした』と奥さん。当社でも当初は違う担当者がついていましたが、Tさんからのご指名により私が担当させていただくことになった…という経緯がありました。
四方隣家に囲まれる敷地

慎重派なTさんらしく、最終決定された土地は「新しいミニ開発の住宅地の一角・45坪・南側道路・整形地」という家を建てるための土地としては100点満点に近い優秀な敷地。飛び道具は設けず、素直なプランニングを心掛けます。間取りプランを考える際に大事なのは「土地の特徴に逆らわない=土地の長所を伸ばす」ことです。

南側道路から光を余すことなく取り込むため、大きな窓を設けました。合計で幅約3.6m、高さ約4.8mにも及ぶ大開口は内外観ともに圧巻。軒出を出し、リビング南側に設けた吹抜けの奥行を限定的とすることで、夏暑くなり過ぎることがないよう配慮しました。




無駄がない動線計画
デザインだけでなく、間取り計画にも妥協はありません。
こだわりの「回遊動線」、帰宅動線と来客動線を分ける「2WAY動線」を採用しました。
まずは「回遊動線」。注意点は「通路が増えて建物の面積が大きくなりがち」なこと。これに対しては、各スペースに複数の機能を併用させたり、動線の無駄をなるだけ省くよう意識したプランニングを行い、延床面積33坪と比較的コンパクトに抑えることができました。
次に「2WAY動線」。玄関→LDKの来客動線と、玄関→SIC→洗面スペース→ランドリールーム→ファミリークローク→キッチンという帰宅動線を設けました。
このプランの注意点は「来客の動線の動き」と「家族全員の1日の動線」。来客にどのスペースを見られてもいいのか?ダメなのか?をしっかりと検討しておかないと、「ランドリーを通ってもらわないと、お手洗いを貸すことができない」といったことが生まれてきます。また、家族間においても、1人がお風呂に入っている時に、洗面室や脱衣室やランドリーも使えない」ということも起こりうるので、
”間取りができた時点で、家族全員が朝起きて夜寝るまでどういった動きをするのか?を間取り図上を指でなぞってみる”ことが大事です。
・ 「回遊動線」は床面積が大きくなりがちなので注意
・ 「2WAY動線」は「来客の動線の動き」と「家族全員の1日の動線」に注意



住み心地と気に入っている点
解放感あふれるLDKの吹抜け
LDKの解放感あふれる吹抜けの南側には大きな窓があり、やわらかな自然光が室内を照らし、心地よく過ごせているそう。軒出を設け、吹抜けの奥行をあえて控えめとすることで日射取得量を調整。

ストレスフリーな動線計画
キッチン近くにランドリールームやバスルーム、洗面室がありコンパクトな家事動線でストレスフリー。来客動線と完全に分けているため、来客時にバタバタと片付ける必要もないので安心。

耐震性能(等級3)・気密性能(C値0.35)も抜かりなし
デザインや住まいやすさ(間取り)だけでなく、性能面にも抜かりがないのがT邸。ブレース筋交いや気密施工を駆使することで、大開口を設けながらも許容応力度計算による耐震等級3、C値0.35を実現。寒がりで暑がりのご夫婦の厳しい条件も楽々クリアーしました。
2025年6月現在、弊社では「長期優良住宅|許容応力度計算による耐震等級3、断熱等性能等級6、気密施工(C値0.5目安)、20年初期保険保証(最大50年延長保証)」を初期性能としてご案内しています。
これは”「お施主さまには住みやすさ=間取り」づくりに全集中して欲しい”と言う想いからです。

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