視線の高さを意識することで空間に変化をもたらす|床の高さに変化をつける

こんにちは! T.Nakataです!

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小上がりステージ

LDKをフラットな空間で作ると、単調な空間になりがち。そこで、あえて少し高め(400㎜)の小上がりの段差(ステージ)を設けることで、ソファやこの先にあるダイニングテーブルに座っている人と目線を合わせることができます。

リビングの先は隣地の借景なので、リビング⇔外部の繋がりはあえて切り、逆に地盤面との段差を強めて切り取る景色をコントロールしています。

上部は吹抜けで大開口。リビングからは空がしっかり見えるロケーションです。

ピットインリビング

小上がりではなく、逆にリビングを下げる「ピットリビング」も一つの選択肢。

一部タタミリビングとすることで、ソファに座ったり床に座ったり、ゴロンと横になったり、ダイニングキッチンと段差を付けて壁で囲まれた落ち着いた雰囲気となります。 地盤面とリビングの床レベルが近いので、キッチンからお庭への視線の繋がりが良くなり、リビング自身も面積以上の広さを感じることができます。

小上がり和室

最近では、めっきり提案に組み込む機会が減っている「小上がり和室」ですが、空間に変化をもたらすには有効です。

注意点は、「半端な高さにしない」ことです。個人的には、350㎜~400㎜くらいの少し高めの段差にして、腰掛けてLDKに居る方と会話ができるようにすると良いと思います。300㎜よりも低いと、下部に引出しを設けることもできなくなりますし、小上がり和室とLDKの視線の差もあまり生まれないので、「単に段差がある」印象になってしまいます。

私の考えとして、「小上がり和室は座って生活する和室の天井高を相対的に低くして落ち着く空間とする目的が大きい」という思いがありますので、小上がり和室の上部を吹抜けにしたり、半端な小上がり、ハイサッシとの組み合わせは特別な目的がない限りNGだと思います。

まとめ

バリアフリー性やロボット掃除機のことを考えると、床面はなるだけフラットが良いというのが主流ですが、床面に変化をつけることで、色々な心理的効果が生まれます。 メリットデメリットを考えながら空間に変化をもたらす工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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