こんにちは! T.Nakataです!
建物を敷地に配置する際に気を付けるのは、隣の敷地との距離をどれだけ離すか?です。「民法」で定められた最低距離の50cmに抑えて敷地の有効利用をするのか? アプローチとして利用するのか? 軒の出をどれくらい取るのか? によって距離ごとに決まります。
隣地と50cm離す
これは、民法で定めている隣地との最小距離です。これ以上寄せて建築する場合は、隣家の許可を事前に受ける必要があります。街中の土地面積が小さいエリアでは仕方なく30cmくらいにすることもありますが、外部に足場を組むことができないので、外壁のメンテナンスが難しくなりますのでおススメしません。
隣地との距離が50cmの場合、雨樋との絡みもあるので軒の出は30cmくらいが限界ですので、軒の深い建物は建築しにくいです。
上の写真は隣地との距離を50cmギリギリで建築しています。周囲を歩くことはできますが、温水器はスリムタイプしか入りせんし、入ったとして通り抜けはできません。各種メーター類・エアコンの室外機は設置できますが位置と向きに注意です。近隣トラブルを避けるため、ベントキャップ(24時間換気・キッチン換気扇のフード)にも注意を払いましょう。
隣地と75cm離す
これは、ストレスなく建物の周囲を歩くことができる幅です。建築基準法で言う「採光用の窓」にはカウントできないことが多いですが、換気用の窓にならカウントすることが可能です。軒の出も60cmくらいまで取ることができるので、そこそこ重厚感のある家を建築することが可能です。
大手ハウスメーカーによっては、75cmくらい距離を離せないと建築できない会社もあるので注意が必要です。
敷地の広さに余裕がある時は、75cm設けることをおススメします。
隣地と1.0m離す
新興団地でよく「地域計画」に指定される「隣地からの後退距離」の距離がこの1.0mです。物置きを置いたり、温水器を置いても行き来できたり余裕を感じる広さです。軒の出も90cmまで設けることができるので、どっしり重厚感のある家も建築できます。
自転車を押しながら歩ける幅なので、通路としてよく利用する場合は1.0m離すようにしましょう。
隣地と1.5m離す
1.4m以上あれば、玄関のアプローチとして利用しても大丈夫です。玄関を道路から隠した、横側からのアプローチにしたい方は、隣地との距離を1.5mくらいを目安に離すようにしましょう。
因みに、下の写真は2m程度です。
まとめ
街中で土地の価格が高く、「敷地を少しも無駄にしたくない」という方に向けて、細かく刻んで隣地との距離ごとのメリットデメリットをご紹介しました。
土地の選び方にもかかわってきますので、是非参考にして頂けたらと思います。
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