こんにちは!T.Nakata です!
家づくりの計画を始めたばかりの方は、「何から始めたら良いのか分からない」という方は多いのではないでしょうか?
どうやって情報を集めよう?とりあえず展示場行ってみる? 兎に角カタログを見比べてから考えたらいいのかな?資料請求してみる??
2022年現在では、「とりあえず住宅展示場」や「とりあえず資料請求」はおススメしません。
実際に行動を起こして住宅展示場を見て回っても
どの家もよかったね!でも、どの家も高そうだったね‼
といった感じで、満足感はあれど結局は何も手にすることなく帰路につく…という結果になってしまいます。
これは、家づくり計画のスタートの前に””あること””をして居なかったことが原因であることが殆どです。
この記事は以下のような方におススメです!
家づくり計画をスタートしたばかりの方
家づくり計画を何から始めていいのか?家づくりの流れの分からない方
とりあえず住宅展示場へ!行こうとされている方
SUUMOなどポータルサイトから「まとめて資料請求」をされようとしている方
最初に申し上げておくと、とりあえず住宅展示場へ行かれたり、まとめて資料請求をされることから家づくりを始められると家づくりを必ず失敗する、というわけではありません。以下のことを注意して頂くと、家づくりに成功する確率がグンと上がるくらいに思って頂けたらと思います。
それでは、始めます!
とりあえず住宅展示場!や資料請求の前にすべきこと
住宅展示場は、各ハウスメーカーが会社の持つ力を全力投入して、コストも度外視して建築した、
凄い! こんな家に住みたい!
と思って頂けるような、豪華絢爛仕様の家です。 どの家を見ても良く見えるのは当然で、その「非日常感」の中で正気を失ってしまうことも珍しくありません。
また、接客してくれる営業マンも言わば「住宅販売(営業)のプロ」。その非日常感の中で、あれよあれよという間に家づくりの計画が進んでいってしまう…という結果にもなりかねません(それが悪いこと、とも言い切れませんが)。
ここでポイントは、
❶ 住宅営業マン=住宅販売(営業)のプロであって、住宅建築のプロであるとは限らない
❷ 最初に出会った(接客した)営業マンが家づくりのパートナーとなる
の2点です
家づくりは「出会いが全て」と考える
家づくりにおいて、担当者との相性が一番大事と言っても過言ではありません。営業担当・設計担当・コーディネート担当・建築担当などなど…。特に住宅営業マンは十人十色。ベテランさんになればなる程、特徴がハッキリしてきます。
- 家づくり大好き!注文住宅大好き農耕型営業マン
- 兎に角稼ぐことが大好き!狩猟型営業マン
- 食べるために仕事をしている…職業型営業マン
パッと思いつくのはこの3タイプですが、「家づくりに拘りたい!」という方は農耕型営業マンがおススメです。どんなに好みの建物を建築できるハウスメーカーを見つけても、狩猟型営業マンに当たってしまうとストレスたっぷりな家づくりになりますし、職業型営業マンに当たると不安しかない家づくりに…。
(これに関して詳しくご説明すると無茶苦茶長くなりますので、後日改めて記事にさせて頂きます)
ご自身がどんな家づくりを行いたいかを整理する
担当者との相性が一番大事…という事は、ご自身がどのような家づくりを行いたいか?を整理することが大事になります。つまり、ご自身が行いたい家づくりに合った担当者・会社を探す、という流れが家づくりの成功への最短ルートであるという事です。
どんな家づくりを行いたいか? → 家づくりの軸を定める
どんな家づくりを行いたいか?と一言に言っても、中々それをパッと答えることができる方は少ないです。
そこで、以下の4つを家づくりの軸として定めて、優先順位を決めていくと整理しやすいです。
- デザイン性
- 住みやすさ
- 性能
- コスト
この4つです。凄く単純ですが、この軸を頭にしっかりと据えておくと、家づくりの計画を進める中で迷子になりにくいです。
ではそれぞれを詳しく見ていきましょう。
デザイン性
デザインについては、各社得意不得意があります。設計者やコーディネーターや営業のセンスや経験もフルに影響します。外観・インテリアともに「注文住宅の実例」を複数、実物でも写真でもいいのでそれぞれの担当者に見せてもらいましょう。モデルハウスの実例写真だけだと、コスト的にも能力的にも再現性が低いことも多々あるので、注文住宅の実例というところがポイントです。
例えば、2021年10月にお引渡しのN邸。 弊社では、私の基本設計とK設計士の詳細設計のコンビでないと生み出せなかったなぁ…としみじみ感じるお宅だったりします。
住みやすさ
漠然とした表現ですが、とっても重要です。住みやすさは、「間取り」と置き換えるとわかりやすいかもしれません。
間取りのプラン力は実はデザイン力とリンクします。設計者と営業担当のセンス・経験に加えて考え方に大きく大きく影響されてしまうので、これまた「注文住宅の実例」を見せてもらうのが一番判断がつきやすくて良いです。
間取りづくりが上手は設計者は、同じ広さの部屋を取った家でも1割近く小さく設計することができますし、平面と立面を平行して考えることができるので、デザイン構成が得意です。間取りづくりが下手な設計者は逆で、同じ部屋の広さでもなぜか大きい家になってしまったり(設計的な意図があって、あえて大きく設計している場合は別です)、平面が完成して立面を考えるので外観がイマイチだったりインテリア構成もどこか建売住宅っぽかったり、高さに変化を付けた間取りづくりができません。
性能
これは会社それぞれの考え方や技術力、これまた担当者の経験値や知識が合わさってくる部分と、現場の施工力が合わさってくるのでとても判断が難しいです。その性能も、大きく、① 耐震性能(地震に強い家)② 断熱性能(冬暖かくて夏涼しい家)③ 耐久性(長持ちする家)の3つに分けて考えることができます。
コスト
家づくりのコストは一番高い建築会社と安い建築会社では2倍以上の差が生まれることもあるので驚きですよね? でも、住宅展示場ではこの2つの会社が横に並んでいる、なんてこともあります。そうとは知らず高い会社ばかり見学して帰ったとしたら…。
ただ、「安くて良い住宅」は、殆ど…まったくと言って良いほどありません。高い住宅には高い理由があり、安い住宅には安い理由がちゃんと存在します。
ご自身の家づくりの軸に「合う」住宅会社・担当者を探す
ご自身がどんな家づくりを行いたいかが整理できたら、ご自身の家づくりの軸に「合う」住宅会社・担当者を探すだけです。
「それが一番難しいんだ!」と思われるかもしれませんが、ここが整理できているかできていないかで、驚く程担当者・会社探しの難易度が変わるから不思議です。家づくりの情報が溢れている今の時代、住宅会社・担当者の探し方も多様化していますが、その中で幾つかパターンをご紹介致します。
家づくりパートナーの探し方
- 家づくりを終えられた方のご紹介
- SNS発信者・ブロガーの方などにDMしてみる
- ご自身の家づくりの価値観に合う担当者探しの旅(展示場・資料請求)
家づくりを終えられた方のご紹介
これが一番間違いのない方法です。「この家良いなぁ…と思ったお宅にピンポンを押して、お施主さまにハウスメーカーと担当者を聞きました!」という猛者も過去いらっしゃいましたが、具体的に建築関係の方とのコネクションがない方の場合は、こういった方法もアリだと思います。また、「注文住宅の完成見学会」や「OB様宅見学」をハウスメーカーや工務店にリクエストして、見学の中でその家の担当者を聞き出して担当してもらう、というのも一つの手です。
SNS発信者・ブロガーの方などにDMしてみる
今時(最新?これからはこれが主流?)な方法だと思いますが、これも間違いが少ない方法です。 私がブログを始めるきっかけになったフジモンさんをはじめとして(フジモンさんは積水ハウスを退職されて現在はフリーで家づくりコンサル?をされていらっしゃいます)、私も現役で住宅営業&基本設計を行っています。
この人の家づくりの考え方に共感できる!この人の実例が好き!
と思われるなら、直接DMやメールを送ってみるのもアリです。
ご自身の家づくりの価値観に合う担当者探しの旅(展示場・資料請求)
上記の2つに比べると、グッと手間と労力が増えて確率が下がってしまいますが、地道に展示場や資料請求を行ってご自身の価値観に合う担当者を探すのもアリです。
ポイントは
ご自身の価値観に合わないな…と思ったらキッパリ断る、もしくは「こういう担当者を紹介して下さい(変わって下さい)」と遠慮なくリクエストする
ことです。
まとめ
家づくりのパートナー探しはよく「結婚相手探し」に例えられます。
人によって好み(判断基準)が違い、自身に「合った」パートナーを相手に選びます。
全ての人にとって完璧な家はこの世に存在しません。← これとっても大事です。
良い悪いで判断しようとせず、ご自身の判断基準の軸の優先順位とバランス感覚に合った家づくりのパートナーを探すように心がけましょう。
また、家づくりを始める前に、「理想の相手」をイメージすることで、後悔のない「パートナー探し」を行うことができます。
家づくりのご相談
家づくりに関するご質問・ご相談は気兼ねなくご相談下さい。(広島・山口県岩国エリアの方につきましては、家づくりのプランニングのご依頼も承ります)
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