こんにちは! T.Nakataです!
写真のようにLDK空間にペンダントライトを設けたいというご希望は多いですが、一番取り入れやすいペンダントライトの取り付け位置が、ダイニングテーブルの上です。ダイニングテーブルの上のペンダントライトは、インテリアとしてアクセントになるのと、テーブルの上に置いた食事をより引き立たせてくれる効果もあります。
ただ、「テーブルと照明の位置がズレてしまった。」という失敗もよく起こるので注意が必要です。
ダイニングの窓
ダイニングの窓計画はどのように考えますか? 一般的には「LDKはとにかく明るく!」という考え方が主流で、ダイニングの窓もリビングの窓と同様に大きな窓とする設計が多いです。
「バーベキューをするウッドデッキと繋がるダイニング」であったり「ダイニングからの眺望が抜群」で大きな窓を設ける、という場合はとても良いと思いますが、それ以外の場合は一歩下がって考えてみましょう。
「窓を設けない」ダイニング。
「ダイニングテーブルを置いてちょうど良い高さに”絞った”窓」のダイニング。
ダイニングで食事をする状況を考えてみて下さい。とっても明るい開放的な雰囲気の中食事を取りたいですか?それとも、落ち着いた雰囲気の中で集中して食事をされたいですか? 後者の方の場合、大きな窓を設けるよりも、「窓を設けない」「窓を”絞った”」方が適しているケースも多々あります。
ダイニングテーブルの位置に照明が合わない原因は?
話を照明に戻します。ダイニングテーブルの位置に照明が合わない一番の原因は冗談のような本当の話のこれであることが多いです。
「間取り作成者と電気配線計画者と照明プランナーが別人だから」
大きな会社になればなる程、家づくりの作業工程が分業化されていきます。間取りを作成するのはプランナー(前設計士)、電気配線図をはじめとした詳細図を作成するのが(後ろ)設計士、そして照明器具プランを行うのがインテリアコーディネーター…もしくは照明屋さんといった具合いです。
プランナーは当然お施主様からの直接のご要望を耳にしてプランニングしてますので、窓の高さや大きさを含めてダイニングテーブルの配置もイメージしながら間取りプランを考えていますが、照明の種類(ペンダントにするか・ダウンライトにするか?)を検討していないケースも多々あります。逆に、電気配線図をつくる(後ろ)設計士は、プランナーが家具まで図面に落とし込んでいない場合特に、一般的な考え方をもとに電気配線図を作ってしまうので、プランナーが意図しない配置をしてしまうケースも出てしまいます。
インテリアコーディネーターは、電気配線図を信じて照明器具を配置していきますから、プランナーが意図しない配置が是正されることなく提案されることになっていきます。
全体を取りまとめるプロデューサー的な役割の人が必要
この問題は「前設計からコーディネートまでの全体を取りまとめるプロデューサー的な役割の存在」で、ある程度解消することができます。それは、営業担当でも良いですし、プランナー(前設計担当)なら尚良いです。会社や営業担当によってはそれが実現できない場合もあるので(契約後の打合せに全く参加しない営業担当…相当数居ます💦)、その時は、お客様自身がその役割を担う必要があります。
建物プラン&家具&照明プランを平行して考える
「ペンダントライトにするとテーブルとズレてしまうかもしれないので無難にダウンライトにする」という後ろ向きな理由でダイニングの照明にダウンライトを選択される方も相当いらっしゃいます。
確かにダウンライトは、ペンダントライト程テーブルとズれても違和感はありませんが、それでも結構気になるものです。
こういったことが起こらないようにするためには、「間取り(建物)プランと家具と照明プランを平行して考える」ことです。プランナーがご提案する「プラン図」にしっかりと家具を記入してもらい、どの位置にどのタイプの照明が欲しいか?考えるのです。
これにより、図面が詳細化された時・照明プランが提案された時に想いとズレが生じていた時に修正してもらうことができるようになります。
まとめ
家づくりは皆さんが思っている以上に色々な人が関わって成り立っています。誰がどのような役割を担っているか?は会社によってさまざま、担当の営業マン・プランナーの考えによっても様々です(会社が求める役割以上に横断して家づくりに取り組んでくれる担当か?役割だけをこなす担当か?)。兎にも角にも意思疎通・伝達ミスが起こらないための「前設計からコーディネートまでの全体を取りまとめるプロデューサー的な役割の存在」が大事ということを心がけましょう。
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