こんにちは! T.Nakataです!
インテリアを彩る内壁材として人気のLIXILさんの「エコカラットプラス」。その中でも、上の写真で使っている「ストーングレース」を個人的に良くご提案させて頂いております。私の自邸でもリビングと階段スペースとトイレに採用しています。
エコカラット(プラス)とは?
20年の歴史があるので、ご存知の方も多い「エコカラット」。
エコカラットは、粘土鉱物など微細な孔をもつ原料を焼成した内装壁材です。デザイン的に優れるだけでなく、珪藻土や漆喰と同じように「調湿効果」を持っていたり、脱臭効果があったり、ホルムアルデヒドのような有害物質の濃度を低減してくれる効果があります。
大きい柄は高級感がある
エコカラットに限りませんが、大きな柄を広範囲に貼ると高級感が生まれます。
私の中で圧倒的に人気があるのは上の写真で採用している「ストーングレース」。天然石のような「石感」とランダムなムラと大柄な高級感がとても綺麗な柄です。
意外に難しいエコカラットの割付(わりつけ)
上の写真(グラナス ルドラ)のように小さめな柄の場合は全く問題はありません。問題は、大きな柄の時です。
今一度、上の写真をよーくご覧になってみてください。一番上の列が少しだけ縦が短いのが確認できますよね? ぱっと見では全く分かりませんが、実は一番下も少しだけ短いです。
吹抜けなので、一番上も他と同じサイズのまま貼り上げても良いケースですが、1階の天井の高さにキッチリ揃えたかったので、こういった割付にしました。
変態的なこだわりですね!
…良く言われます💦
何エコカラットの基本寸法は303㎜です。
何で303㎜?
と思われるかもしれません。それは、
今日現在の一般的なお宅は910㎜モジュールで作っているからです。
910mm×910mmの正方形を基準として、それを2つ並べた広さの910mm×1,820mmが「1帖」、それを更に2つ並べた広さの1,820mm×1,820mmが「1坪」です。このように、近年は910㎜を基準として間取りプランを考えている建築会社がとても多いです。
なので、910÷3≒303mmをエコカラットは基準としています。
ただ、少し問題が起こります。横方向はそれで問題がないことが多いですが、縦方向が困ります。
一般的な天井高の2,400㎜だと、303mm×7枚=2,121mmで、残りは(2,400-2,121=)279mmです。303mmと24mm差ですから、殆ど差を気づかないように割付することが可能です。
しかし、弊社のように2,500㎜の天井高をよく用いる住宅会社の場合は問題です。303㎜×8枚=2,424mmとなり、残りは(2,500-2,424=)76mm。もの凄く半端が出ます。
上の写真の一番下を見てみてください。…76mmくらいの半端が居ますよね? カウンターの下にもぐらせることで、目立たないように配慮していますし、カウンターの高さもエコカラットの割付に合わせた376mmという半端な高さにしています。
このお宅は天井高が2,700㎜ですので、30mm×9枚=2,727mmとなり、27mmをカットすれば良いので気にならない差だと思いますが、更にこのようにリビングボードなどを置いて半端を感じさせないように配慮するのも良いかもしれません。
まとめ
一般的に、タイルは25㎜角(モザイクタイル)・50mm角・100mm角・150mm角・300mm角が多いです。対してエコカラットは「広い面積に貼ることを前提としているため」か、303mm×606mmを基準としたサイズで作られています。普通の300mmと勘違いして2,400mmの天井高の部屋に貼り付けていくと少し合わなくなってしまいますし、天井高を2,500mmなどにするともの凄く半端が出て気になる仕上がりになることも。エコカラット面にカウンターを設けたりする場合は特にカウンター高さ含めた割付に注意が必要です。
どのような割付にするのか?を作り手と住まい手が事前に情報共有するようにしましょう。
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