こんにちは! T.Nakataです!
家づくりにおいて皆さんを悩ませるのが「住宅建築会社の建物の金額」ではないでしょうか?
同じ大きさで同じ間取りでも、建物金額が数百万円違う…という事も普通に起こります。 一番安い会社を選んで契約したはずが、契約後にグングン金額が上がって結果安く建てることができなかった。 一番高いハウスメーカーを選んだはずなのに、安っぽい家ができてしまった。 などなど、家づくりの金額については、話題に事欠きません。
坪単価を聞くのは殆ど無意味
住宅展示場で新規のお客様を接客させて頂くと、「坪単価いくらですか?」と聞いて来られるお客さまが一定数いらっしゃいますが、殆ど意味がありません。
「坪単価」の中に含まれる項目が各社バラバラで、A社では「付帯工事」として計上されて本体工事には算入されていないけれど、B社では本体工事に算入されている、ということも良くあります。
付帯工事に入ったり・本体工事に入ったりする項目は、かなり多岐にわたります。
仮設工事・ガードマン・道路使用許可・職人が使う駐車場を借りる費用・屋外給排水工事費用・屋外電気工事費用・解体工事費用・地盤調査費用・地盤補強費用・瑕疵担保保険費用・労災費用・設計費用・確認申請費用
これらを全て足すと、少なくとも200~300万円にはなりますので、これらを坪単価に加えるか外すかでかなりの差が生まれてきます。
また、これらの費用が標準坪単価に入っていたとしても、あくまで概算で「現地調査の結果・標準工事から〇〇万円差額が必要となります」と価格が変動してしまうケースもあるので注意が必要です。
計画の初期段階で、それぞれの建築会社が「いったいどれくらいの金額で家を建築してくれるのか?」ある程度正確に把握されたい場合は、坪単価を聞いて回られるのはおススメしません。
実例とその実例の価格を教えてもらう
では、どうすれば各建築会社の何となくのコスト感を知ることができるでしょうか?
それは、「建築会社の実例をどのくらいのコスト感で建築したか?をあわせて教えてもらう」ことがおススメです。
家づくりのスタート地点の金額ではなく、ゴール地点の金額を聞く、ということですね。
また、
① 照明器具 ② カーテン ③ 外構 ④ 給排水引込工事代(道路から敷地の中に水道を引き込む工事) ⑤ 古家の解体費用 ⑥ 宅地の造成費用
のような、「建物本体とは切り離して考えることができる項目」を除く「全て込々トータル金額」を教えてもらうようにしましょう。
ついでに申しますと、住宅業界では「税込」と特別表記がない場合、消費税も除外されているケースが殆どなので、「税込ですか?」とご質問されることも忘れずにしましょう。
相見積もりの段階であれば諸費用まで全て込みの「トータル金額」で比較する
上記までは、初期段階に検討に入れても大丈夫か?という段階での聞き方でしたが、話が進み「相見積もり」の段階まで進んでいらっしゃる場合は、諸費用まで全て込みこみの「トータル金額」で比較するようにしましょう。
「トータル金額」の中には、先ほど申し上げた「付帯工事」は一通り計上された状態なので、ある程度平等に比較することができます。
オプション費用にご用心
とはいえ、その金額にどんな設備・仕様・構造などなどが入っているか?をしっかりと比較する必要があります。
一般的に、ローコストメーカーや大手ハウスメーカーのように、「標準仕様」をもとに仮契約を行い、オプションで差額対応するという会社は、標準仕様とオプションの差額が「とても」大きく、概算の資金計画で契約してしまうと「契約後に金額が大きく上がってしまった」という失敗を犯す可能性が高いです。
逆に、ある程度設備のグレードや仕様を決めて「見積もり」を行う会社(デベロッパー・工務店など)は、ご契約からお引渡しまでの差額が少ない傾向にあります(会社の考え方・規模により変わるので一概には言えませんが…)。
ですので、ある程度お金がかかりそうなご要望がある場合は、(相)見積もりの段階で建物価格に算入しておいてもらう事をおススメします。
まとめ
元も子もないことを言うと、住宅の「価格」には根拠がありません。
建物価格は、建築会社が自社で自由に決めることができますので、「定価を高く設定して値引き額を大きく見せる」会社や、「値引き一切無しの正直価格」の会社もあります。そういった、見せかけの価格や数字遊びで一喜一憂せず、「最終的にかかるトータル金額」だけをしっかり見て家づくりを行うことが大事です。
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