

広島市安芸区|I様邸
敷地面積 | 159.59㎡(48.26坪)
延床面積 | 110.76㎡(33.50坪)
完成年月 | 2023年12月
アクティブなご夫婦で多数の住宅会社をご検討
Iさんご夫婦は20代前半で、兎に角情報収集に熱心な方。ポータルサイトやインターネットで住宅会社を研究され、色々な住宅展示場に足を運ばれたました。そんな中で「この住宅会社ならどんな提案をしてくれるかな?」と3~4社に絞ってプランニングをご依頼。最終的には、弊社を含めて全く違ったプランニングの住宅会社2社に絞られ、コストのA社・プラン力の弊社で大分悩まれましたが、デザイン力・トータル提案力への期待値により弊社で建築いただけることとなりました。 最近は、SUUMOさんのようなポータルサイトでザックリ情報を集め、気になった各住宅会社のWEBサイトを熟読して相談する住宅会社を数社に決めてから住宅展示場に足を運ぶなり資料請求をされる方が増えてきました。失敗しない家づくりの第一歩は、「とりあえず住宅展示場」ではなく、まずは情報収集をしっかりと行うことから始めることから始まるのが2024年現在のトレンドです。
目指すはモデルハウスのような家
Iさんご夫婦が希望された住まいは「ホテルライクインテリアの家」。内外観ともにモノトーンでまとめた清潔感のあるデザインです。
- まだIさん自身が間取りへの想いがまとまっていなかった
- 北側道路で他3方向も里道を挟んで隣家に囲まれている、少し厳しめの敷地状況(しかも変形地)
というの2つの理由からでした。
四方隣家に囲まれる敷地

先述の通り、北側道路で東から南にかけて通行量が多い里道があり、その先の段上に隣家。西側にも家が建築中と4方向から視線が降り注ぐロケーション。
僕の初見での感想は「プラン次第に全く完成形が変わる土地だな…」というもの。敷地面積自体は50坪弱あるので、北側に駐車スペース、建物をなるだけ北側に寄せて南側にズラッと庭を設けると考えるのが一般的。
でも「それは何か違う…」と感じました。

全面から見下ろされる環境にあって、全ての視線をカットするのは難しい。ならば中途半端に外に開くプランは合わないと判断。
「上方に”抜け”を作る大きな吹抜け」「里道からの視線をカットするための中庭」を採用しました。




自宅がモデルハウス?
お引渡し間際、奥さまからいただいた中で最も印象的だった言葉は
「展示場を見ても”凄い!”と感じなくなりました。だって自宅がモデルハウスみたいなので!」
というもの。
設計者としてとても嬉しかったです。玄関に入って目に入る框下の間接照明。リビングに至るガラス扉・斜め壁に鉄骨階段。そして、ご夫婦が一目惚れの2階の天井までのびるエコカラットをあしらった壁とまたまた壁面を照らす照明。
日常感を和らげて非日常空間的なホテルライクインテリアを演出するディテールに、こだわりをギュッと詰め込みました。
当初は車を大切にされる旦那さんと、周囲との視線をズらすアイテムとしてビルトインガレージ&スキップフロアのある家もご提案させていただきましたが、コチラはコスト面でボツに。結果、中庭&吹抜け案を採用いただきました。





デザインだけではない!こだわりの生活動線
Iさん宅は印象的なホテルライクインテリアデザインに目がいきがちですが、生活動線にもこだわり満載。1階に大きな回遊動線を設けて行き止まりの無い間取りとしつつ、その中に更に小さな回遊動線を2つ設けて水まわり各所へのアクセスを最短にできるよう配慮。
加えて、お風呂・脱衣室・洗面室・ランドリー兼ファミリークロークを一直線に設け、水まわり動線も最短。先述のファミリークロークに加えダイニングの横にはパントリー、鉄骨階段の階段下にも収納を備えて収納力も抜群。いつもスッキリとモノをしっかりと納めることができるように収納を各所に散りばめました。


コメント