【眺望×2階リビング】宮島を望む絶景リビングの家|廿日市市

エピソード

ご夫婦のご実家が岩国市と広島市という事で、中間地点の廿日市市近郊で土地を探されていらっしゃったTさんとの出会いは、廿日市市の当時売出中の分譲地の販売会でした。私は、分譲主の会社の手伝いで家づくりについてのご相談を受けるという立場で販売会に参加している中で初めてお会いしました。

ご夫婦とも…特に奥様が海を感じることができるロケーションがご実家の環境に近いので良いとの事で、海を一望できる敷地でのご計画がスタートしました。

ご要望のヒアリング – そしてお断りのご連絡

土地を選定されたら、次は建物のご希望のヒアリング。色々とご希望を伺います。「海を感じる家」「ホームパーティをしたい」などなど。その日は、前向きな内容のお話に終始して家づくりについての想いをお話頂く良いお打合せができました(できたと思っておりました)。
しかし後日、ご連絡が…「この土地での計画を進めるのをやめます」。と。
ご両親とのご相談、ご夫婦とのご相談の中で土地のメリット・デメリット(位置・ロケーションなど)を色々と考えられる中で、不安が期待を超えてしまったようです(結構、こういう方多いです!!)。
そこで、私は一言。

https://design-tak.com/wp-content/uploads/2021/11/写真-300x300.jpg

「ご提案は完成しておりますので、それをご覧頂いてから最終決定してみてはいかがですか?」 

我ながらカッコ良すぎます!歯が浮くようなセリフです!今ならそんな事言えません!笑
でも、もの凄くご提案に自信を持っていたので、是非見て頂きたい!という一心からの一言でした。

ご提案 – そして家づくり計画スタートへ!

緊張のプレゼン。今でも覚えているドキドキ。結果は…

https://design-tak.com/wp-content/uploads/2021/11/dress-up_female_11634-460x460.png

この家に住みたいです!この家に住めるならこの土地を買います!

と家づくり計画をスタート頂けることに! 「この仕事していてよかった!」とホンキで思った瞬間でした。

 

Tさんからのご希望

ヒアリングしたご希望についてですが、大きくは

https://design-tak.com/wp-content/uploads/2021/11/border_male_11765-460x460.png

海を感じることができる家が良いです。

1,海を感じることができる家
2,3LDKで良い(和室は要らない)
3,ホームパーティ(家族でBBQ)をしたい

の3つでした。

 

敷地の状況

「40坪・扇形の角地・道路は広い・眺望は抜群(南側)」…とても恵まれた土地です。特徴があり過ぎです

設計者目線で考えると「とってもポテンシャルを秘めた良い土地!なのですが、お客様目線で考えると、東側には隣家がありますし、もの凄く海が近く見えるわけでもないですし、車通りもそこそこに多いしと、中々にイメージがしにくい土地であると思います(ご提案を目にされる前の段階で計画をストップしたくなるTさんのお気持ちもわかります)。

このような、「ダイヤの原石」のような土地は、うまく調理できるかどうかで全く違う家づくりが展開されるので、設計者の腕の見せ所です!(逆に言うと「普通で良いです!」という価値観の方にはあまり合わない(もしくは無難な)土地だったりもします…)

 

設計コンセプト

土地の秘めたるポテンシャルを引き出す。ここに全集中です! これは、この土地で家を計画する上で必然であると思えた程です(ですので、プランニング中に現地に5回以上は通いました…笑)。

具体的な考え方としては、

① 交通量が多い(状況)・BBQを楽しみたい(ご要望)➡ 中庭?2階リビング?
② 海を感じる家に住みたい(ご要望)➡ 中庭?目隠しフェンスを立てると見えなくなる…
③ 隣家に気兼ねなく自然を取り込めるようにできたら…(ご提案)➡ 家の向き??
④ 海が見える方向は意外と狭い ➡ 家の向き??

 という感じです。 結果「境界線に対して斜めに配置した2階リビングの家」というコンセプトに辿り着きました。

境界線に対して斜め?

通常、建物の配置は、とても広い土地でない限りはどこかの境界線に対して平行に計画します。この方が、家の隅出しが簡単であったり敷地利用効率が良かったりと通常はメリットが多いからです。しかしながら、Tさんご検討のこの土地からのベストビューの方向は敷地境界線に対して45°ズレた方向…ということで、境界線に対して斜めに配置し、海との距離感を少しでも縮めつつ通行人からの視線をカットするために2階リビングのプランにした方がメリットが大きいという結論に達しました。

 

外観デザイン

境界線に対して斜めに配置したので、他の家と向きが45°ズレています。ズレていますが角地なので景観を崩していません。建物を斜めに配置すると、お庭がいくつもに分割されてしまいますが、「駐車スペース×2カ所」、物置きを置く他人から見られたくない「裏庭」、サニタリーから出ることができる洗濯物を干す「家事庭」の4つそれぞれに異なった機能を持たせることで無駄なく敷地を利用しました。

外観デザインこだわったのが、四角い箱型ながら軒の出を出すこと。デザイン性と外壁の汚れ防止を両立してくれます。

ツートンカラーにすることで重心を下げ、どっしりとした印象に。水平のラインを強調することで更に重心を下げることができるので玄関庇を拡張しました。

ツートンカラーにする時の注意点は、平面で張り分けしないことと、できれば素材感を変えること。そこで、1階は木目&石目の窯業系のサイディング、2階は金属サイディングで素材を変えた仕上げにしました。

 

インテリア

東側隣家からの視線をカットしつつ通風と朝の採光をもたらすハイサイドライト。真南には大きな窓を連続させて目一杯自然を取り込む計画です。

 

リビングに入った瞬間、このような景色が広がります! 全面道路と隣家からの視線は完全にカットしているので、カーテンレスでOKです。

西側には小さな小山がそびえるので、ピクチャーウィンドウを設けました。まるでリゾートハウス。「景色をどう切り取るか?」窓計画が設計者の腕の見せ所です。

2階リビングの注意点は玄関エリアが貧弱になりがちなこと。広々とした空間や抜け感を演出すると良いでしょう。

 

まとめ

特徴があり過ぎる土地で、景観を楽しまれたい!という方の場合、考えることはただ一つ!(言い過ぎ)

敷地のポテンシャルを最大限に引き出すことに全集中

です。「景観はすぐ飽きるから見なくなる」とお考えの方も多いですが、カーテンを開けないと見えないとか屋上に上がれば見える景色しかイメージできていないから。「日常生活の中で自然に目に入ってくる」景色はQOLをグッと引き上げてくれます

 

DATA

完成年月 2017.07
敷地面積 140.07㎡ 41.37坪
延床面積 106.40㎡ 32.18坪
家族構成 夫婦 + 子ども2人
工法 在来軸組工法
内装(装飾) さらし階段 スチール手摺
床材 LIXIL/ラシッサD
その他 PANA/ラクシーナ

 

PHOTO GALLERY

 

家づくりのご相談

    お問合せはこちらよりお願いします

    Takashi Nakata

    Takashi Nakata

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM⇨大手HM⇨設計事務所⇨地場HMに出戻り|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

    関連記事

    特集記事

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    TOP