失敗しがちな目隠しフェンスの高さ|外構計画単独で考えるとこんなことに!

家づくり知恵袋

街中注文住宅のマストアイテムとして「中庭」が大分定着してきました。中庭と言うと、「建物をコの字型やロの字型にして取り囲んだ空間」という認識が多い(多かった)かと思いますが、建物は普通の真四角として、「目隠しフェンスで残りの3方を囲んだ中庭」でも十分「中庭」と呼んでも問題ないでしょう。

 

中庭の「影の?」役割

「お庭は要りません!」というお施主さまも多いですが、中庭は「遊ぶ庭」以外にも「洗濯庭」として活躍するお庭もあれば、「バスコート」のような観賞用のお庭という目的もあります。 が、他にも「影の?」大きな役割があります。 それは、

隣地と建物の縁を切る」「建物と中庭の繋がりで屋内を広く感じるようにする」という役割です。

 

隣地と建物の縁を切る「中庭」

きちんとプライバシーが確保された中庭なら、リビングとのつながりを強くすることで「カーテンをいつも開けたままでも周囲の視線を気にしなくても良いリビング」をつくることも容易です。

当然、周囲の視線があまり気にならない方、気にならないロケーションの土地ならばオープンなスペースとすることがおススメですが、街中の場合中々そういう訳にはいかないと思います。

そこで、

外構(お庭の計画)や建物本体で、「目隠しフェンス」を設けて隣地(道路)と建物の縁を切って屋内と中庭のプライバシーの確保を行うことを考えます。

 

目隠しフェンスの注意点(失敗しがちな〇〇)

ここで注意点が1つあります。 目隠しフェンスの「高さ」です。

一般的に目隠しフェンスは、このように「コンクリートブロック(CB)(塗り仕上げ含む)に木製・樹脂製・アルミ製のフェンスを組み合わせて」つくります。CBは1段20cmで、2~3段積むことが多いので、3段として60cm。目隠しを考えない場合は、これに更に60cm~80cmくらいのフェンスを載せて1.2mくらいのフェンスとしますが、フェンスを1m~1.2mくらいのものを載せて「1.8mくらい」の目隠しフェンスとするお宅…結構見ます。

一般的に、目隠しフェンスは「外構工事」の範囲で施工することが多く、「打合せは道路やお庭で行います」。ですので、1.8mくらいのフェンスで良いですか?とご提案を受けられると、「自分の身長よりも高いし大丈夫か」となり決めてしまいます。

(目隠しフェンスは高価ですから、少しでも無駄がない高さに抑えたい…という気持ちも働いてしまいますしね。)

でも、ここで注意点が。

隣地とお庭の縁を切る(道路から中庭を見えなくする)」には1.8mで十分ですが、「隣地(道路)と建物の縁を切る(道路から屋内を見えなくすること)」はできません。 なぜならば、「1階の床の高さはお庭に比べて約60cm高い位置にあるから」です。

つまり、屋内で屋外の視線を気にすることなく生活を送ることができるようにするには「立った時の視線の高さ(一般的には1.5mくらい)+地面から床の高さ(約60cm)=2.1m」は目隠しフェンスの高さが必要となる、ということです。

当然、隣地よりも敷地が低ければその分高く、逆に敷地が高ければ目隠しフェンスは低くして大丈夫です。

 

まとめ

一言で目隠しフェンスと言っても、「隣地(道路)と敷地(お庭)の縁を切りたいのか?」「隣地(道路)と建物(屋内)の縁を切りたいのか?」で必要な高さが違います。

一般的に、「外構屋さんは隣地(道路)と敷地(お庭)の縁を切ることを想定した高さで目隠しフェンスをご提案されることが多い」ので、カーテンレスの生活を求めて目隠しフェンスを考えていらっしゃる方は高さを間違えないように気をつけましょう。

 

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    Takashi Nakata

    Takashi Nakata

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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