失敗しない家づくりのコストダウンのコツ|家を少しでも安く建てるために大事なこと

日々色々なモノの値上げがニュースになっている昨今、住宅も例外ではなく値上がり傾向にあります。

ここ最近でも、「窓サッシ10%アップ」「新建材値上がり」「住宅設備が10月から値上げ」「コンクリート値上げ」などなど…続々と値上がりの報告が…。去年のウッドショックから始まり、新型コロナやウクライナ情勢による値上げ分に加えて、ここ最近の円安の影響がこれから押し寄せていきそうな流れに…。「なるだけ、お客さまに影響が出ないように吸収していた会社も、吸収しきれずどんどん値上げしているのがここ最近です。

こんなご時世だからこそ、家を安く建てるためのコツを掴んでおくのが吉。現役の住宅設計営業ならではの視点でコストダウンのコツを、以前プランニングさせて頂いたお宅を例にあげてご紹介致します!

 

❶ 「当たり前」を捨てる

いきなり難しいことを言いますが、「当たり前」が「お施主様それぞれにとってベスト」な家づくりにおいては一番厄介な存在です。ですので、まずは「当たり前」を捨てるようにしましょう。99人の他人にとってダメな間取りでも、あなたにとってはベストな間取り…という事もあります。意表を突いたり常識を壊すことが良い事というわけではなく、「固定概念は捨てましょう」という事です。

https://design-tak.com/wp-content/uploads/2021/11/写真-300x300.jpg

家づくりはファッションによく似ています。基本をしっかりおさえた上で自分なりに崩していくと、ちょうど良い塩梅ができます。基本もなく最初から崩すと…単にだらしないデザイン・使いにくさになってしまいます。

【Example|例】
① 1階リビングを疑う ➡ 2階リビングプランを検討する ➡ 1階の面積ダウン
② 1階に水まわりがある ➡ 水まわりを2階に持って行く ➡ 1階の面積ダウン
③ 1つのスペースに1つの機能 ➡ 機能を兼ねる(例えば、ファミクロとバルコニー など) ➡ 面積ダウン
④ なるだけ広いに越したことない ➡ 小さく建てて広く住まう ➡ 面積ダウン
⑤ 1つの部屋に必ず窓 ➡ トイレ・風呂・洗面に窓が不要? ➡ コストダウン
⑥ 1つの部屋に2つの窓 ➡ 窓を開けて通風する生活を送る方ですか? ➡ コストダウン

あえて「窓」についての項目を2つあげさせて頂きましたが、窓の機能は「通風」「採光」「眺望」の3つ。どの機能も持っていない窓は積極的に削減していくと良いと思います。 ただ、何より家のコストダウンに効果的なのは「面積」です。まずは、面積を無駄に大きくならないように心がけましょう。

 

❷ 各階の面積を揃える

上のパースは、コスト削減よりも1階生活完結のコンセプトを優先したプランなので、1階が広めの家ですが、コストダウンを優先する場合は「1・2階の面積は揃える」ことを考えましょう。1階には、もれなく玄関・ホールがあります。最近ではシューズインクロークや
サニタリースペースやファミリークロークを設ける方も多く、 LDKを1階に設けると1階が大きく2階が狭くなるプランになりがち。コストを考えると、1階と2階の面積を揃えることをベースにプランニングを行いましょう。

ここでも大事になるのは、

① 2階リビングプランを検討する
② 水まわりと物干しスペースをまとめて2階に持って行く

の2点です。

2階リビングプランが敬遠される理由として、「買い物して帰った時、荷物を持って上がるのが大変そう」という理由が一番で、続いて「将来階段を上がるのが大変になったら…」という理由が多いですが、その「デメリット」と「コスト・プライバシー性・開放感・採光」の「メリット」を比較して検討してみると良いと思います。

 

❸ 不要なモノを減らす

サニタリールームを取ったのに「布団干し用に…」とバルコニーを取ってしまったり、「暗いかもしれないから…」と水まわりに窓を取ってしまったり。初期費用は勿論、メンテナンス費用がかかり掃除が大変なバルコニーや、断熱性能を落とす窓などなど、一つ一つ「本当に必要」か?を検証しましょう。

上のパースのように、リビングの延長として使えるバルコニー…お庭として活用できるバルコニーなら、積極的に設けるべきであると思います。

【Example|例】
① バルコニーは本当に必要ですか? ➡ 掃除やメンテナンス費用が大変
② 余分な窓は減らしましょう ➡ 窓の機能は眺望・通風・採光の3つ。どの機能もない窓は減らしてOKです。
③ 内部建具(扉)は必要? ➡ 扉が無いと広く感じます。最近の家は断熱性能が高いので間仕切るより繋げるプランを考えるのが吉です。
④ その壁は必要ですか? ➡ ③に同じ

 

❹ コンパクト設計

ここは設計者の能力にかかる部分も大きいですが、コンパクト設計を心がけることがコストに大きく関わって来ます。コンパクトと言うのは、床面積だけでなく、外壁面積や屋根面積など項目は多岐に渡ります。必要な部分にしっかりコストをかけ、無駄なモノはバッサリ切り捨てる勇気も必要です。

上のパースは、本稿の冒頭の間取りを3D化した(立ち上げた)ものですが、31坪の土地に2台分の駐車スペースを取った上で設けることができた玄関スペース。間取りに強弱をつけることで豊かな空間を生み出すことができます。

コンパクト設計の手法を簡単にまとめると以下のようになります。

【 Example 】
① LDKを過剰に広くせず、外部空間との繋がりを強くして 広く感じる空間を演出する。
② 上下空間を繋げて広々空間。
③「 個室」を最小限にしてワンルーム設計を心がける。
④ 1つの空間に複数の機能を持たせて部屋数を減らす。
⑤ 無駄な凹凸を減らし・屋根勾配に気を配る ➡ 外壁面積減

他にも色々とコンパクト設計のコツはありますが、この引出しをどれだけ持っているか?が設計者の能力をはかるポイントになると思います

まとめ

住宅の価格の値上がりが急激な昨今、いかにコストをおさえるか?を考えることが大事になってきます。その上で、「自分らしさ」や「しっかりとこだわるポイント」に対してはコストをかけて「自身にとって満足度の高い」家づくりができるように心がけると良いでしょう。

 

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    Takashi Nakata

    Takashi Nakata

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM⇨大手HM⇨設計事務所⇨地場HMに出戻り|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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