小さく建てて広く使う|プランナーの能力によって1割は広さをダイエットできます

平均延床面積は小さくなってきている?

私がこの仕事を始めたころ(20年前くらいでしょうか…)は、4LDK・33~35坪くらいが、4人家族のお宅へのご提案の平均的な大きさでした。 それが、最近では30坪くらいの大きさの建物をご提案・建築頂くケースが多くなってきており、約1割強小さくなってきているイメージです。

持家の新築住宅の床面積の全国平均も、20年前に比べ現在は約13%小さくなっており、この傾向は全国的なもののようです。

20年前の間取りのトレンド「とりあえず4LDK」

20年前、私がこの仕事を始めたころ、お客さまからご要望を伺うと、

とりあえず4LDK。 和室は…念のために作って欲しいです

寝室は7.5帖~8帖、子ども部屋は6帖は欲しいな

というご要望が多かったように思います。

ですが、最近では当時に比べ土地も値上がりし、建物もかなり値上がりしていることもあり、「とりあえず」が許されなくなってきています。

「小さな家」にするメリット

小さくなっているからと言って、ダメというわけでは全然ありません。 プランのトレンドも変わってきていて、「廊下をなるだけ設けない」「優先順位をつけ取捨選択することでメインスペースは逆に広く」「緻密な空間・開口設計で広く感じるように」といった感じでプラン力を活かして間取りを1割程度ダイエットしている側面もあります。

家具家電の事情も変わりました。「寝室にはとりあえず鏡台とテレビ台を…」から「お化粧は広めの洗面室で、テレビは壁掛けで(スマホで十分)」といった感じで、寝室に求める広さも7.5帖以上から6.0帖くらいでOK…場合によっては4.5帖でも!という方も増えてきています。(我が家の寝室も6帖の中に壁面本棚を設けて実質5.5帖程度の寝室の中に4人が寝ています。)

クローゼットの扉を無くすなどして狭く感じないような工夫も有効です。

小さく建てることで、コストを安く抑えることができるだけでなく、場合によってはそのコストを「断熱性」「耐久性」といった「性能」に充てることもできますし、無垢の床のような「デザイン・質感」に充てることも、もちろん可能になります。

掃除も楽になりますし、暖房効率もアップするなど、メリットは多いです。

延床面積30坪もあれば、かなり豊かな空間づくりができます。

空間利用の効率化で実際の広さ以上の広さを感じる家をつくることができます。

フレキシブルに間取りを変化させることができるように仕組むのも一つの手法です。

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プランニングが上手い人は、総じて「引き算」が得意です。玄関・子ども部屋・寝室・・・当たり前に思える空間も引き算します(他の空間に取り込みます)。「普通、これくらいの広さが必要だよね…」とか「玄関は必要でしょ?」という固定概念から抜けられない設計者はかなり多いですが…可能性を潰していると言っても過言ではありません。

まとめ

間取りのトレンドは変化してきています。それが良いと言い切るつもりは勿論ありませんが、常識にとらわれず、ご自身に必要な広さを見極めるように心がけましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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