延床面積30坪以下の家の外観デザイン|ポイントは道路の広さ・お隣さんとの距離

こんにちは! T.Nakataです!

ご存知の方も多いかもしれませんが、私はインスタグラムも運用していまして、こちらでは私が関わらせて頂いたお宅の写真をメインに投稿させて頂いております。

最近、インスタとブログをどうリンクさせつつ運用していこうかが私の悩みでして、良い案をお持ちの方は是非教えて頂けたら助かります!

さておき、今回は昨日インスタでポストしました、延べ床面積30坪以下の建物の特に外観デザインのまとめ方についてご紹介します。

目次

延床面積30坪以下の家とは?

2020年度フラット35利用者調査によると、ここ10年間の新築戸建て住宅…こと注文住宅の床面積は年々狭くなっています。

注文住宅は、2020年の全国平均は124㎡(約37坪)ですが、建売住宅は101㎡(約30坪)です。注文住宅のプランも効率化が求められるようになってきている印象で、これは裏を返せば「一歩間違えると建売住宅のような間取りの注文住宅になる」と言えるのではないでしょうか?(少し無理やりな考察です)

私個人の肌感覚としても、20年前に仕事を始めた頃は35坪~40坪くらいの家を多く担当させて頂いているイメージでしたが、最近は25坪~35坪くらい…の家づくりに多く携わらせて頂いているイメージで、大分コンパクトになっているな…という印象です。

もっとも、この20年の間に設計事務所系の工務店で仕事をさせて頂いたこともあり、私自身の間取りづくり…家づくりのアプローチの仕方が変わってきた影響もあるかもしれません。 (「何となく…帖」からの脱却➡本当に必要な広さをお施主さまを追求する)

個人的な意見としては、「設計者のプラン力により同じ広さ感を感じる家が少なくとも1割は床面積が変わります」。

「小さな家は最大のエコ」と私が大好きな建築家が仰られる通り、コンパクトにまとまった家は光熱費が安いです。何より…建築費も安くつきます。 場合によっては諦めていたお庭を取るスペースが生まれるかもしれません。

「延床面積が小さい家=住みにくい家」ということは決してありませんので、検討の価値アリだと思います。

では、延床面積30坪くらいの建物は、どれくらいの大きさの家でしょうか?

それは、

延床面積30坪の家の目安 = 3LDK+WIC (LDKは18~20帖くらい)

3~4人家族で生活するには不満がない広さではないでしょうか?

これをベンチマークとして、それぞれのご家族の優先順位(タタミスペース・趣味室・必要ない部屋・広さ…)をつけて取捨選択しつつ面積をコントロールしていきます。

平均延床面積が狭くなっている背景

私が普段仕事をさせて頂いている広島県もですが、市街地(利便性の高い場所)にある土地の価格の値上がりが目覚ましいです。建物の価格もこの20年間少しずつ、でも確実に上がり続けてきました。とは言え、日本人の平均所得はこの20年間に上がっているわけではないので、住宅に掛けられるコストもそこまで変わっていません。

そういった背景もあり、

20年前では、分譲地と言えば36坪くらいは欲しい…から最近では30坪あれば…に感覚が変わってきています。

建物の価格が高くなり続けている…=平均延床面積が狭くなっていく

このような単純な話だけではないとは思いますが、ある程度相関関係があるのではないか?と思います。

延床面積30坪以下の家づくり

延床面積30坪以下の家づくりを行われる方は主に3つに分かれます。

① 小さく建てて広く住むことが目的 ➡ 少し広めの土地での計画で、お庭との繋がりが大事
② 住まわれる人数が少ない ➡ そもそも部屋数・家の広さが必要でない
③ ご予算の問題でコンパクトに ➡ 敷地面積・延床面積ともにコンパクトな家づくり

この3つです。

今回は、この中で ③ をピックアップします。

ご予算の問題でコンパクトに ➡ 敷地・延床面積ともにコンパクトな家づくり

広島県においては、ですが土地の広さの目安は30坪です。

敷地面積が30坪以下となると、隣棟間隔が狭くなります。道路の広さ・用途地域によっては住宅に対してかなりの制約も出てきます。

地型が悪い場合は特に、軒の出を出しにくいです(軒の出が越境してしまうため、家を小さくしないといけなくなる。建築基準法の「採光計算で不利」などなど)。

そういった意味でも、30坪以下の敷地に対する外観デザインは、軒ゼロのデザインが馴染みやすいです。

勿論、道路との関係や隣地との関係をうまく考えながらプランニングすると、軒を出すことも可能ですが、屋根の勾配をつける方向などにも制限が掛かってくるため、外観デザインをまとめるにはそれなりなプランニング能力と緻密な計算が必要になります。

こんにちは玄関もやむなしのケースも出てきますが、その場合は玄関まわりのプランニングに配慮します。

ハーフ・ビルトインガレージを用いるのもおススメです。

個人的には、広い土地にコンパクトに建てる(コンパクトさを感じさせないドッシリしたプランニングの家にする)のも好きですが、中々このような広い土地(約50坪)でのプランニングをさせて頂ける機会が少ないです(苦笑)。

(ただ、上のこのお宅。50坪という広い土地でしたが、準防火地域内でしたので、延焼ラインをかわした掃出し窓(網入り硝子やシャッター付窓をリビングに付けたくなかった)にするためのゾーニングなど…目に見えない所の結構シビアなプランニングをさせて頂きました。)

まとめ

30坪以下の床面積の家づくりは、色々な制約もありますし、考えることが多いです。お施主さまに対してもある程度の取捨選択をして頂きながらの家づくりとなるので、設計者とお客さまのコミュニケーションがとても大事になります

その設計者の「引出しの量」もとても重要になってくるので、延床面積30坪以下の家づくりにおいては、設計者のプランニング力にも注目しましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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