玄関スペースの影の主役?|上り框の役割と素材とおさまり実例

こんにちは! T.Nakataです!

目次

そもそも上り框とは?

玄関框とも呼ばれる上り框。玄関とホールの段差の上端にフロアの床材の小口(断面)を隠すために取り付ける材料のことです。近年の上り框の高さは一般的には戸建て住宅で18cm弱であることが多く、マンションであれば5cmくらいです。高くなればメリハリのある空間となり、低くなれば一体感のある空間となります。一言に「上り框」と言っても色々な素材やおさまりがあります。本稿では、代表的なおあさまりをいくつかご紹介致します。

上り框のおさまりの種類

オーソドックスなおさまり

日本では、玄関で履物を履き替えます。そこで、履物の付いた外部の砂を屋内に入りにくくするために、多少の段差を玄関とホールの間に設けます。また、靴を脱ぐために腰掛けたり、段差を乗り越えるために踏み込む材料となるため、上り框には耐久性が求められます。また、玄関に入って最初に目が行く部材でもあるため、木目や質感が綺麗な材料を用いることが望ましいです。

そのため、オーソドックスなおさまりとしては、割合分厚い幅の強度があるL型の上り框をしっかりと床の下地に固定する上の写真のような形状が一般的です。

薄くて長い上り框

通常よりも薄く、長く玄関土間側に張り出す形状の上り框。大工さんと現場で相談しながら、できる限りの強度を保ちつつ間接照明の光源を隠せるような最適解の形状にしました。

オーソドックスな形状に比べて幅が薄いので、スッキリとした印象の玄関になります。

鉄板の上り框

ホールの床材が石目調、連続する階段の側板が鉄骨であることを加味して、スチール製の薄い板を上り框として貼りました。凹凸がなくスッキリした形状であることに加え、薄く仕上げることができるため、小口も綺麗に隠すことができます。

玄関土間と同じタイルの上り框

玄関土間と同じタイルを上り框…強いてはホールまで貼り上げることで空間に広がり感をもたらすことができます。

ただ、タイルの上り框とする時には注意点が。「どこで靴を脱いだら良いかわかりにくい」こと。玄関マットを敷くなどする工夫が必要になることもあります。

二段の上り框

狭小地などで、家の外で十分に地面と床の高低差を解消することができない場合、框を2段にします。昔の上り框の高さは30cmと高く、リフォームで段差を小さくする手法としても有効です。

まとめ

框は、割合地味な部材なので、いつの間にか建築会社の標準のおさまりに仕上がってしまいがち。

僕の自宅の建築の際は、大工さんと現地で細かいサイズを打合せた程にこだわったポイントでした。

色々な種類があるんだな?という認識だけでも良いと思いますが、玄関スペースの印象に大きく関わる框にも意識を向けるようにしましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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