箱型の外観デザインで気にするポイント|存在感タップリの雨樋に注意

こんにちは! T.Nakataです!

先日のインスタの投稿でご紹介した「箱型の家の外観デザイン」。

インスタ投稿画像
インスタ投稿「箱型の家の外観デザイン実例集」

この投稿で、9軒の家の外観デザインに共通点があります。 それは、

軒樋がありません。

厳密には、軒樋がファサード(外観の顔)になる方向に雨樋が出ないように屋根の方向を流すように工夫しています。

目次

雨樋とは?

雨樋とは、屋根に降った雨水を、地面へ運ぶ部材のことで、細かく「縦樋」と「軒樋」の2種類に分類されます。

この中で重要になるのは、正面から見て水平方向に出てくる「軒樋」です。

とは言え、様々な制約から全てにおいて軒樋をファサード面に出さないのは無理があります。その場合は、鼻隠し(雨樋が付いている外壁部分)と色を合わせて目立たないよう工夫します(下屋根のすぐ下にあるプラスチック製水平に伸びた部材が軒樋です)。

このように、雨樋は「できるだけ目立たせない」「見えない場所に逃がす」ことが基本です。

雨樋の色々

下の2つは、どちらも私がプランニングした家ではありませんが、弊社のモデルハウスの写真です。

グレーの雨樋が見えます。

Panasonic 製 Arch-spec TOI(アーキ・スペック トイ)

鼻隠しの形状に近い形状で、雨樋が目立たなくすることに寄与する優れものの雨樋。 (個人的な好みとしては、このモデルハウスのように鼻隠しがない外観…しかも外壁と違う色の雨樋は存在感が増して……と思いましたが如何でしょう…?汗)

コチラも、私のプランニングではありませんが、弊社の分譲用モデルハウスの外観写真です。

タニタハウジングウェア HACO

ガルバリウム製やステンレス製のスッキリとした形状の雨樋を製造していらっしゃるタニタハウジングウェアさんのHACOを使用した例。雨樋の存在感をほぼほぼ感じません。

因みに、一般的な雨樋を用いると、こんな感じで上の2つよりも多少の雨樋の存在感が出てしまいますし、軒樋から縦樋(屋根から地面まで降りている樋)をつなげる「エルボ」も存在感が出ないような工夫が施してあります。

雨樋が目立たない家は、とってもスッキリとした外観となります。

打合せ途中のCGパースで雨樋まで入力してくれる会社さんは少ないと思いますので、建築途中に始めて「あれ?ここにこんな存在感のある部材が???」となるケースも頻発しますので、注意が必要です。

まとめ

プランニングが上手な設計者(プランナー)は、外観デザインと間取りを平行して考えることができます。当然、外観デザインの一環として屋根のカタチ・向き、そしてそれと不随して「雨樋」がどの位置に出てくるのか想像しながらプランニングしています。

ただ、この一連のイメージができていない設計者(プランナー)が多いのも事実。そもそも、気にしていない方も多いです(汗)。

当然、お施主さま自身がイメージすることは非常に難しいと思いますので、せめて「雨樋」について興味を持って設計者に聞いて頂くと良いのでは?と思います。

(今回は、説明が非常に難しく、専門用語が多くなってしまいました。申し訳ないです…)

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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