こんにちは! T.Nakataです!
住宅展示場で新規のお客さまの接客をさせて頂く時、良く耳にするのが「標準ですか?オプションですか?」というご質問です。
ローコストメーカーさんや大手ハウスメーカーさんのように建物を商品化されていらっしゃる会社さんの場合は、「この商品の標準はこれで、これがオプションです…」という会話となりますが、私が所属する会社のように中小企業の場合はオプションという概念がない会社も結構数あります。
標準仕様とオプション
私が大手ハウスメーカーに居た時の話ですが、「A」という商品で使える屋根材は1・2・3「B」という商品では2・4、外壁材では…というように使える製品が厳密に決められていました。
その中で1・2は標準で3・4はオプションというように、標準仕様・オプションも設定されていました。この設定以外を選ぼうとすると、割高になったりそもそも採用不可…ということも。
「せっかく注文住宅を建てるのに選択肢を絞られるのは嫌」標準仕様をつくる=選択肢を絞るということは、良いことも沢山あります。
規模が大きな会社になればなる程、品質にバラつきが出ます。品質とは性能という意味ではなく、デザインルールであったり、センス的な部分も含めて色々です。
使えるモノ、色などを絞ってしまえば、想定できる組み合わせの中での家づくりなので破綻しません。商品の説明をする際も「こういう感じの雰囲気でこのくらいの性能で…」とわかりやすくなります。
また、選択肢を絞ることにより発注するモノの種類を減らすことができ、ミスも減らせると同時に大量発注によるコストダウンもはかれます。
一つの項目につき5…多くとも10くらいの選択肢があれば、大抵のお客様は満足頂けます。
そういったセレクトしていく家づくりにおいては、標準仕様・オプションという考え方が成立します。
標準仕様以外=オプション?
対して、工務店さんをはじめ、私が所属するような中小住宅会社の場合は、標準仕様というものはありますが、オプションという概念がない事が多いです。ここら辺、住宅会社の担当者側も勘違いしている方がとても多いので、注意が必要です。
しいて言えば、標準仕様以外=オプションです。
基本的には、選べるものが絞られませんので、例えば完全にオーダーのキッチンも当然製作できますし、板金屋さんに加工してもらってカタログにないガルバリウム製の雨樋を製作する…ということもできます(推奨はしませんが…)
逆に、「標準仕様はC社のSという商品だけど、こだわりがないのでT社のOという商品に変えてコストを下げたい」というように金額をマイナスしていくことも可能です。
標準仕様は悪ではない
私の所属する会社は「自由設計」をうたっています。うたっていますが標準仕様が存在します。標準仕様とは「標準的に使用している仕様」です。ただ、私個人はその標準仕様を崩して「自分的標準仕様」をお客様に提案しています。 それはさておき…
前述した通り、標準仕様にも良い事が沢山あります。一番は、標準仕様が多ければ多いほどコスパがよくなり、ミスが減るという点です。好みの雰囲気の家…考え方が近い家を提供できる会社・担当者を探しましょうということもコレが根底にあります。
まとめ|実例を確認することが一番大事
以上より、一つ一つの標準仕様を確認してもあまり意味がありません。希望する屋根材はA社が標準でB社は標準外、外壁はB社が標準でA社は標準外、床材はA社は標準だけどB社ではそもそも使えない…といった感じで、バラバラだからです。なので、好みの建物に近い建物が結局どれくらいのコスト感でできるのか?を実例を見ながら確認させてもらうことが大事になります。
(担当)弊社でもできますよ! ➡ コスパは悪くなりますけどね!
(担当)それはよく使います! ➡ コスパは悪くならないかも?
と担当者の言葉を変換しつつ話を聞かれ、標準仕様が想いの家に近い会社を基準に家づくりを進められるとストレスが少なくなります。
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