こんにちは! T.Nakataです!
リビングは、家族が過ごす時間が一番長い場所。当然設計者も、リビングの居心地の良さに重点を置いて間取りを作ります。
間取りのプランニングの際に最初に考えるのはリビングの位置で、どのような間取りにすれば居心地が良いか?に重点を置いて考えます。
- 広いリビング
- 日当たりの良いリビング
この2つがリビングへのご要望のTOP2ですが、この2つを満たしていれば居心地の良いリビングでしょうか? 答えはNOです。 リビングを計画する上、色々と気を付けておきたいポイントがあります。
この記事は以下のような方におススメです
- 現在、間取りプランの提案を受けているけれど、イマイチこれで良いのか自信が持てない方
- 検討できそうな土地を見つけたけど、どのようにプランニングしたら良いか分からない方
では始めます!
リビングを計画する上で気を付けておきたいポイント
リビングを計画する上で、以下のポイントに気を配りましょう。
- 隣家・隣地との関係性
- リビングと屋外の繋がり
- 外部からの視線への配慮
- リビングから周囲への見え方(眺望・抜け)
- 窓の向き・位置・大きさ・取付高
- 日当たり
何か色々考えることがあって大変なように感じますが、大きく考えると3つにまとめることができます。この3つに配慮できるかどうかで満足度がグッと変わってくるので、気を付けるようにしましょう!
一生カーテンを閉めっぱなしのリビング
道路や隣地・隣家からの視線が気になってカーテンを開けられない。大きなデメリットに感じられない方も多いかと思いますが、実はもの凄く損をしています。
日当たりを求めて割高でも南側道路の敷地を求めたのに、カーテンを閉めっぱなしで暗い部屋…となったら本末転倒。割安な北側道路の敷地を選んだ方が良かった??ということにもなります。
個人的な意見ですが、カーテンレスで生活できる家はとっても幸福感が高いです。
- 子どもが庭で遊んでいるのをリビングから眺める
- 庭に植えた草木や周囲の眺望を食事しながら眺める などなど
カーテンレスだからこその開放的な空間は、生活の質をグッと引き上げてくれます。
周囲全て建物に囲われてて、抜け感を作るなんて無理!
という敷地でのご計画の方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、
- 2階リビング
- 吹抜け
- 中庭
を検討しましょう。どこか1カ所でも抜けがあると、リビング空間の質がグッと上がります。
直射が入らないリビング
ここで言う直射は、冬の直射です。夏は、南側に建物が建っていても太陽高度が高いので、結構直射は入ります。…しかし暑くなってしまうので、庇や軒を設けるなどして夏の直射は逆に抑えた方が良いです。一方、冬の直射は貴重です。冬の直射(日射)は補助暖房となり、暖かい家づくりには欠かせないアイテムになります。気を付けなければならないのは、冬の日射角度は意外なほど低く、意外なほど隣家と距離を取らないと直射を手に入れられません。
目安としては、2階建てが隣家の場合、隣家との距離は6mくらい欲しいです。
一生カーテンを閉めっぱなしのリビングの項目に共通しますが、思うように隣家との距離を取ることができないようでしたら、2階リビングプランや吹抜けの採用を検討した方が良いでしょう。
「抜け」のないリビング
リビングの窓から何が見えますか? 折角、屋内外の繋がりを良くして空間に広がりを感じるように工夫しても、窓の外にゴミ置き場や隣の家の壁しか見えない、窓が向かい合っていて視線が気になる、と言った感じでは居心地の良いリビングとは言えません。
そこで、リビングから見たいモノと見たくないモノを整理して、どうやったら見たくないモノを見なくて良いリビングになるか考えてみましょう。加えて、見たいモノを見えるようにプランニングしましょう。
リビングの窓から見たいモノ | リビングの窓から見たくないモノ |
---|---|
眺望(空・海・山) 植栽 プライバシーの確保されたお庭 | ゴミ置き場 通行人(道路からの視線) 隣家の壁・窓 自身の車のお尻(人による) などなど |
まとめ
私が間取りプランを行う際、一番最初に考えるのは「リビング」です。リビングをとにかくいちばん居心地の良い場所・抜けを感じることができる場所に配置すること。それでも視線のコントロールが難しい、直射(日射)取得が難しいと感じたら、2階プランや吹抜け(斜め上とのつながり)を検討することをおススメします。
「現在、間取りプランの提案を受けているけれど、イマイチこれで良いのか自信が持てない。」「検討できそうな土地を見つけたけど、どのようにプランニングしたら良いか分からない。」など、家づくりのご相談がございましたら、気兼ねなくお問合せ下さい。
コメント