プランニングを行う手順|家づくりのプラン(間取り)作りは何から考える?

こんにちは! T.Nakataです!

住宅を建築する場所が決まったら、まず

どんな家を建てよう??

「間取り=建物」に想いをはせる方が多いと思います。

しかし、そこはグッと我慢!

まずは「間取り=建物」ではなく、土地をよく観察して「外部計画」から考えるのが正解です。

では、どのような手順で考えると良いのでしょうか?

目次

大前提|間取り≠プラン

お施主さまは、よく図面のことを「間取り」と表現されます。 ですが、設計者は意図的に「間取り」と「プラン」という言葉を分けて使っています。(自身で設計する者で自身の仕事に責任をもっている方なら、ほぼ確実に使い分けています)

一般的に、「間取り=平面図」を指します。(プランニングが上手な)設計者は、間取りだけを考えて家づくりのプランニングを行いません。

・ 敷地に対する建物の配置計画
・ 内外の繋がり感、窓の寸法・取付高さ・周囲との視線の出し入れ
・ 外構計画
・ 照明計画
・ 素材感
・ 外観デザイン etc…

色々な要素を平行して考え、お施主さまにご提案します。

そのご提案の基本部分(一部)が間取り図(平面図)です。

最近では、3DCGを使って近隣の建物を入力して日当たりや隣家との関係もある程度シミュレーションできるので便利です。

間取りと立面を行ったり来たりしながら、内外観を整えながら間取り作りもできます。

間取りのみを考えて設計を行う設計者はあまり居ないと信じたいですが、意外に多いです…。

割合早い段階でウォークスルー(3DCG)や、パースを使った提案をしてくれるか?を設計者の見極めポイントにしても良いかもしれません。
一見、手書きで間取りをその場で書いてくれる設計者が凄い!と感じがちですが、実はそれ自体はそこまで難しい事ではなかったりします(練習すれば誰でも「間取りだけキレイに書く」ことはできます。が、間取りと立面を平行して組み立てることができるか?が設計者の能力の差が出る部分です)。

まずは駐車スペースを考える

外部計画で一番面積を取る「駐車スペース」。配置する場所は基本的には道路に面する場所となり、候補が限られるので、最初に考えるべきポイントです。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://design-tak.com/wp-content/uploads/2021/11/写真.jpg” user_name=””]思考停止で「道路に対して2台の並列駐車」と考えるのはNGです。[/speech_balloon_left1]

一概には言えませんが、基本的な考え方のポイントは、「敷地-駐車スペース=なるだけ四角いスペース」となるように考えることで、建物の計画をしやすくなります。

角地に多い「隅切りのある敷地」でのプランニング例。この土地では、並列駐車とすると敷地を使い切ることが難しいです(サッシサイズが適当…お恥ずかしい💦)。

駐車スペースを考える上での注意点

① 建物に日当たりを確保するための隣家との距離を取るためのスペースとしての機能を持たせるか検討する。
② 駐車スペースを取って残りのスペースをなるだけ四角く残せるように考える。
③ 車のお尻を四六時中眺めないといけないリビング…となるのはなるだけ避けたい ➡ リビングと駐車スペースを(可能であれば)隣接しないように考える(向きによる)。

次は建物!…ではなくお庭

一言で「お庭」と言っても色々なお庭があります。

❶ 遊ぶためのお庭(バーベキューしたり、プールしたり)
❷ 観賞用のお庭(植栽計画)
❸ 家事用のお庭(洗濯物干し)
❹ 収納用のお庭(物置を置く)

人によっては他にもあるでしょうし、優先順位もあるでしょうが、どの機能も持たない無駄なスペースはなるだけ減らす努力は必要です。また、❶❷と❸❹は相性が悪いので、違う場所に配置するようにしましょう。

遊ぶ庭・バーベキュー用のお庭。ここに洗濯物が干してあったら…使いにくくなってしまいますよね。

最後に建物

駐車スペースとお庭が決まると、最後に建物の配置を検討します。配置のコツですが、

① 隣地とのどこかの境界線に平行に建物を配置する
② 東西南北方向に向かって真っすぐになる向きに建物を配置する
③ 眺望がとても良い方向をまっすぐに見える向きに建物を配置する

の3パターンで最初は考えてみましょう。
狭小地での計画の場合は、もれなく①をベースに考えることになりますが、敷地の広さに余裕がある場合は、②と③が最適解になることもあります。

そして、間取りを考える上で最初に考えるべきは「リビング」です。

それについては、改めて詳しくご説明致します。

まとめ

家づくりの計画を進める土地が決まって、プランニングを始める際に最初に考えるのは、建物!…ではなく、外部計画からです。「1に駐車スペース、2にお庭、3・4がなくて、5に建物」これだけでも覚えておくと、家づくりのご計画がグッと成功に近づきます。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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