外観デザインの整え方|凹凸をうまく利用して住宅の外観をデザインする

こんにちは! T.Nakataです!

間取りづくりのセオリーとして「シンプルな真四角から考える」というものがあります。

シンプルな真四角は、コスト・耐震性・断熱性能・デザイン性いずれにとっても、とても有利なことが多いからです。

真四角から考え始め、凹凸を入れて変化をつける。 という流れが、美しい家の外観を作るコツです。

目次

建物に凹凸を入れる意味

真四角がコスト・耐震性・断熱性能・デザイン性いずれにとってもメリットがあるという事は、「建物に凹凸を入れるにはデメリットがある」という事を意味します。よって、建物に凹凸を入れる時は、キチンとして「意味(理由)」がある必要があります。

「光や風を屋内に取り込みたい」「視線をカットしたい」など、色々あると思いますがキチンと意味を考えるようにしましょう。

建物に凹凸を入れる時のルール

建物に凹凸を入れる時、1つだけルールがあります。 それは、「凹凸は原則2回まで」ということ。凹凸を入れれば入れるほど建物の形は複雑になり、色々な性能が下がるだけでなく、デザイン性もまとまりがなくなります。

圧倒的に時間をかけ、バランスをしっかり取れれば3回以上凹凸を入れても構いませんが、基本2回までにおさえておくと、綺麗に纏まります。

凸のタブー|ポン付けバルコニー

凹凸の中で1つ、なるだけ避けたいデザインがあります。それは「ポン付けバルコニー」です。

ポン付けバルコニーは、屋根がないバルコニーであることが多いと思いますが、①洗濯物が丸見えで美観を損なう ②防水面で不利 ③重量的に付加物になる、などデメリットがとても多いです。逆に、凹ませる「インナーバルコニー」は、①~③いずれのデメリットも軽減することができるので、おススメです。

どうしても、バルコニーを正面側に持ってこざるを得ない場合は、真四角から凹ませた、インナーバルコニーがおススメです。

玄関ポーチは凹ませる

玄関ポーチには屋根が必要です。屋根がないと雨に濡れてしまいます。よって、玄関ポーチ部分は他の部分よりも凹ませる必要があります。ですので、「綺麗な真四角から玄関部分を凹ませる」と綺麗なフォルムにまとめることが可能になります。

庇を出して凸らせる

外観

玄関周辺に、袖壁と大きな庇に見立てた屋根を張り出した外観デザイン。シンプルな四角の中に変化を与えてくれます。

庇だけではなく、軒の出と袖壁を組み合わせて、ウッドデッキも凸らせることで、気持ちの良い半外空間を作ることができます。

まとめ

色々なスタイルの外観デザインがありますが、共通して「シンプルな真四角から考える」というセオリーに則ってまずは考えます。

有名な建築家の建てた家も、デザイン住宅と言われている家も、案外と家のベースの形はシンプルな四角が基本になっていることが多いです。

そういった視点で色々な建物をご覧になると、新たな気づきがあるのではないかと思います。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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