こんにちは! T.Nakataです!
あの家、何かセンスいいよね!! 整って見えるのはどうして??
家づくりの計画を始めると、家の外観やインテリアが気になってくると思います。 「間取りは一緒なのに、とってもセンス良く見えたり、建売住宅のように感じる」なんてこと、ありませんか? それは、家づくりのデザインの基本をしっかり押さえた家かどうかの違いのことが多いです。
窓と建具の高さを揃える
F邸(呉市音戸町)はテレビの上に採光用のFIX窓、正面に眺望用の掃出し窓、その横に3枚引込戸と窓や扉だらけの家です。通常、ここまで窓や建具が並ぶとゴチャゴチャした雰囲気になりますが、どことなく整って見えませんか?
それは、FIX窓の下端、正面の掃出し窓と3枚引戸の上端を全て2,000mm(2.0m)で揃えている為です。「少しでも大きな窓を」と掃出し窓をハイサッシ(2,200mm)に不用意にしてしまうと、ガタガタした落ち着かない雰囲気の家になりまってしまいます。
フルハイドア・フルハイサッシで統一する
上端を揃える考え方と同じですが、窓や建具(ドア)を天井まであるフルハイサッシ・フルハイドアで統一するのも有効です。 余分な線が消えることで、スッキリとしたシンプルなインテリアとすることができます。上の写真のT邸(広島市)は、間取りは割合オーソドックスなストレート型のLDKですが、どことなく普通とは違う、整った雰囲気を感じませんか?
窓の高さを揃えると外観も整う
窓の個数に関わらず、上端を揃えることで、水平ラインが強調されて整って見えます。 更に付け加えると、同じサイズの窓を連続させる方が外観を整えることができます。(T邸/廿日市市)
揃えて崩す
そろそろ気付かれていらっしゃる方も多いかと思いますが、家のデザインはファッションに通ずるところが多いです。3色以内に抑える。カタチを揃えるなどなど…共通点は多いです。
更に、窓の高さを揃えて崩すという上級テクニックもあります。
少し分かりにくい実例で申し訳ありませんが、2階の窓の高さは2,200㎜(2.2m)と2,000mm(2.0m)の窓が横に並んでいますが、同じくらいの面積の窓でカタチを変えていること、縦長の窓を1・2階揃えていることにより、全体を整えています。
まずは、「揃える」という基本ルールに則ってデザインした後に「崩す」デザイン手法を用いています(I邸/広島市)。
まとめ
窓や建具(ドア)の高さを揃えることは、外観デザイン・インテリアデザインの基本ですが、意外にこの基本が抜けてしまいがちです。また、最初から基本を守らない=単に崩しただけのデザインと基本を守りつつ崩した上級デザインンダーラインは全く違いますので、注意が必要です。
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