広い敷地でのプランニングのコツ|庭を1カ所に集中させず目的別に分ける

こんにちは! T.Nakataです!

一般的に、敷地に対する建物の配置計画をする際、「建物を北側に寄せて、南側に庭を設ける」のがセオリーです。

しかしながら、広い敷地でのプランニングの場合は、「庭を1カ所に集中させず目的別に分ける」のがコツです。

目次

庭を分ける

一言で、庭と言っても色々な目的があります。

① 駐車スペース
② 観賞用
③ 遊ぶ(子どもが走り回る・家族でBBQする など)
④ 家事用(洗濯物干し)

それぞれの庭を集中させてしまうと、リビングにお通しした来客から洗濯物が丸見え」とか「子どもさんがボール遊びをしていたら車に当たってしまった」といったことが起こります。

こういったことを防ぐ意味でも、目的別に庭を分けることをおススメします。

駐車用の庭

写真のお宅は、土地面積が30坪であること、2階がリビングであること、洗濯は室内干しである事から、駐車用のお庭のみでOKなお宅でした。細かい説明は不要ですね。 駐車スペースとしてのお庭です。

アプローチスペースと駐車スペースを分けることができるのが理想ですが、そこまでのスペース的余裕はありませんでした。

観賞用の庭

鑑賞用のお庭のおススメの方角は、「見たい部屋の北側」です。逆光を防ぐことができるので、安定して景色を楽しむことができます。ただし、直射があまり当たらなくても弱らない植栽を選ぶ必要があります。

遊ぶ庭

LDKとのつながりをしっかりと持ったお庭にしましょう。お子さんが遊んでいる姿が見えますし、BBQを楽しむにもとても楽です。

ポイントは、とにかく周囲からの視線をカットすることを優先して考えます。

家事用(洗濯用)の庭

家事用(洗濯)庭に関しては、周囲からの視線をカットしつつ、他の庭とも縁をしっかり切るようにしましょう。洗濯物に直射をあまり求められない場合は、建物の東側や西側に設けるのも良いでしょう。

衝立壁で庭を分ける

スペースなどの問題で、お庭をハッキリと分けることが難しい場合は、衝立壁で区切るのも有効です。上の写真では、駐車スペースと遊ぶ庭を衝立壁で分けました。

まとめ

「お庭は必要ない」というご希望?を頂くことが増えましたが、同時に「1階で生活が完結できるようにしたい」➡「家事庭が欲しい」というご希望も増えてきています。観賞用の庭は借景で代用できます。広い敷地の場合は特にお庭の目的を小分けにして、色々なスペースを分けて考えることをおススメします。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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