延床面積33坪が39坪に見える?|実際の広さ以上の広さを感じるリビングを作るためのアイデア

こんにちは! T.Nakataです!

先日、弊社の分譲用モデルハウスがオープンしました。

私自身のこのモデルハウスへの関わり方としては、

  • 若手設計士の「これをやりたい」から建物のメインコンセプトをつくり、「具体的にどいった建物にするか?」のアイデア出し
  • 出てきた間取りの微調整
  • ディテール(仕様・窓・照明計画・外構計画)へのアドバイス

といった感じで、「監修役」に徹しました。

最近結構このパターンが多いですが、結構好きです

さておき、このモデルハウスがオープンして、私も5組ほどお客さまをご案内する中で、

他の家よりリビングがとても広く感じる!!

延床面積33坪!? 40坪弱かと思った!

と、5組中4組のお客さまから、実際の広さ以上の広さを感じたとのご感想を頂きました

(私から話を振ったわけではなく、お客さまが自然と口にされました)

私は、兼ねてよりプランニングでこの点を大事にしてきたのでとても嬉しかったです。

そのリビングはこんな感じ。

吹抜けがあるわけでもなく、何より「掃出し窓がない」リビングです。

では、何故実際の広さ以上に感じるリビングなのか?そのためのアイデアをご説明致します。

目次

実際の広さ以上に感じるリビングを作るアイデア

1.窓・建具(扉)を天井まで設ける

リビング部分の天井高は2,500mm、ダイニングキッチンの天井高は2,300㎜です。

天井の高さが2.3m!?

一般的なハウスメーカーの標準の天井高は2.4mですから、あえて低めに設定しています。

その代わり、窓サッシや建具(扉)の高さを天井までとすることで、「抜け感」がうまれ、広く感じます。

2.ダイニングキッチンの天井を低く木目に

ダイニングキッチンの天井を低くして、更に床と同系色の木目を入れることで、ダイニングキッチンを少しだけ「籠った空間」となるよう演出しています。

対してリビングの天井高を少し高く、明るい色(白)とすることで、対比効果でリビングがより広く感じます。

3.リビングに掃出しを設けない ➡ ソファを壁に付ける

掃出し窓をダイニングに設け、リビングには設けていません。これにより、LDKの中で結構なサイズ感で存在感のあるソファを壁際に持っていくことができます。

これにより、広い床面がうまれ、LDKが広く感じるます。

ダイニングは椅子に座り、リビングでは寝転んだりソファに座ったり…。こう考えると、ダイニングよりもリビングの方が目線が低いことが多く、背の高い掃出し窓をダイニングに設け、リビングの窓の大きさは控えめにするというのも理にかなっていると言えます。

上の写真の窓は1.1m×1.1mくらいの少し控えめな大きさの窓ですが、高い位置に設ければリビングへの採光は十分に感じます。

4.カーテンレスを意識する

内外の繋がりが強ければ強い程広く感じます。逆に、内外の繋がりが乏しいと、単純な部屋の広さしか感じない、ということになりがちです。ですので、全ての窓に対して「カーテンレス」にできることを意識しながら窓計画・外構計画を立てていきます。

高い位置に窓を設けることは、周囲からの視線をカットすることにつながり、カーテンレス化にも貢献します。

5.隣の空間と間仕切らない

2階への階段、水まわりスペース、玄関スペースなどなど、様々な隣のスペースとの間仕切をハッキリとせず、曖昧につなげておくことで視線の抜けがうまれ、広く感じます。

これは、上でご紹介した、窓や建具(扉)を天井までの高さにすることと通じる部分です。

6.明るめの色合いでまとめる

これについては、皆さんも体験されたことがあると思いますが、同じ広さの部屋であれば濃いめの色でまとめるよりも、明るめの色でまとめた方が、広く感じます。

上の写真のリビングでは、殆どを白・グレー・メープル色(薄い茶色)・緑だけでカラーコーディネートして、濃いめの色がありません。

まとめ

以上の6つのアイデアを知っているか知らないか(実践するかしないか)で、全く同じ間取りであっても雲泥の差で広さの感じ方の違うLDK空間となります

ただ単に部屋を広くしてしまうと、思いの他広く感じないだけではなく、コスト高、空調効率の低下などデメリットがうまれてしまいますので、「広く感じるようなノウハウ」をまずは取り込むことをおススメします。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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