こんにちは! T.Nakataです!
先日、家事動線を「洗濯動線」や「お掃除動線」のように家事ごとに分解して考えましょうとお伝えしました。
その中でも、一番間取りによって影響を受ける「洗濯動線」について、今日はもう少し深掘りします!
5つの選択の作業+3回の運搬
洗濯には、5つの作業とそれに伴う3回の運搬作業が関わってきます。
① 脱ぐ ➡ 軽い洗濯物を洗濯機まで運ぶ
② 洗う ➡ 重くなった洗濯物をもの干しスペースまで運ぶ
③ 干す ➡ 取り込む。一時的に洗濯物を置いておく
④ 畳む ➡ 軽い洗濯物を収納場所まで運ぶ
⑤ 収納する
作業をなるだけ最短の距離でできるように
5つの作業には3回ものの運搬作業が伴うため、できる限りすべての作業を最短の距離でできるようにすることが、洗濯効率を上げ、家事負担を減らすことにつながります。
特に、「②洗う」から「③干す」の運搬する洗濯物は「重たい」ので、この距離を優先的に縮めるように考えましょう。
上の写真は、洗濯して干して畳むを最短距離でプランニングした実例。取り込んだ洗濯物を一時的に置いておくスペースもあるので、居室に洗濯ものを投げっぱなし…という事態を防ぐことができます。
いつ洗濯をする?も大事
洗濯動線に関わるスペースをひとまとめにできれば理想ですが、ある程度の敷地条件や他のご要望との優先順位の付け方によっては難しいことも多いかと思います。その時は、先述のように「洗濯する~干す」距離を縮めることを優先しましょう。平行して、「いつ洗濯をするのか?」も重要になってきます。洗濯と炊事を平行して行うことが多いのか?寝る前にタイマーをかけて朝干すのか?食後リビングで寛いでいる時に洗濯機を回して夜に干すのか? それが、どこに「② 洗う」のスペースを近づけるべきか?を決める大事な材料になります。
増え続ける室内干し需要
花粉症やアレルギー体質の方を中心に、室内干しをメインにされる方が増えてきました。乾太くんや乾燥機能まで付いた洗濯機の普及や、共働き世帯の「洗濯する(洗う・干す)時間帯の多様化」によって、日が当たる時間帯に干す…という概念自体が薄くなっていることも影響していると思います。
雨の日は6割以上の方が「室内干しのみ」とされるように、少なくとも室内にも干すスペースを確保することは必須条件ではないかと思います。
ここでも出てくる「バルコニーは必要か?」問題
洗濯動線をまとめる上でネックになるのが「バルコニー」です。一般的に、LDKと水回り(お風呂・洗面室|脱ぐ・洗う)は1階、バルコニー(干す・畳む)や寝室・ウォークインクローゼット(収納する)は2階に設けるお宅が多いため、洗濯動線はバラバラになっています。洗面室と屋内外に関わらず物干しスペースを同じ階(1階)に設ける場合、メンテコスト・雨漏りリスクが上がる「バルコニーは必要か?問題」が出てきます。
まとめ
今回は、洗濯動線にスポットを当てて家事動線の考え方について深掘りしてみました。ご家庭によって生活スタイルが違うので、プランニングの初期の段階で「いつ・どこで・何を」することが多いのか?したいのか?をご家族で整理することをおススメします!
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