こんにちは! T.Nakataです!
2階リビングプランについて、皆さんどう思われますか? 一般的には「動線的に不利」と言う理由で、敬遠される傾向があります。
特に、「買い物をして帰って重たい荷物を持って2階に上がるのが負担では?」という理由から、2階リビングは嫌だと言う声は根強くあります。
ただ、よくよく伺ってみると、買い物は1週間に1回…買い溜めが多い。 …1週間に1回の荷物運びの負担よりもメリットが大きい場合は、積極的に2階リビングプランも検討に入れるべきだと思います。
2階リビングプランのメリット
意外かもしれませんが、2階リビングプランで実際に建築頂いたお客様の声としては、「動線がホントに良くて気に入ってます!」という声が多いです。 正しくメリットとデメリットを理解し、動線に注意を払った2階リビングプランはとても暮らしやすいです。
まずは、2階リビングプランのメリットからご紹介です。
① 日当たり・通風が良い
② プライバシーを確保しやすい
③ 耐震面で有利
④ 小屋裏空間を利用して天井を高くできる
⑤ 家族の団らんを作りやすい
日当たり・通風が良い
これはイメージしやすいと思います。周囲に建物が建て込んでいても、リビングに光を取り込むことが容易にできます。
プライバシーを確保しやすい
特に狭小地の場合は、隣家との距離が近く、プライバシーを確保しにくいです。また、道路からの視線もとても気になるものです。その点、リビングが2階にあれば周囲の家や道路と高低差を付けて、プライバシーを確保しやすいです。
耐震面で有利
壁の量が少ない大空間のLDKが2階、壁の量が多い居室が1階になるので、2階よりも1階が頑丈で安定感のある躯体となります。
小屋裏空間を利用して天井高を高くできる
平屋の項目で述べたメリットを、2階リビングプランでも受けることができます。
小屋裏空間を利用すれば、家自体の容積を増やすことなく、天井の高さを高くして開放感をもたらすことができます。
家族の団らんをつくりやすい
明るく周りの目を気にしなくて良い2階リビングには自然と人が集まります。人が集まるので、家族の団らんを作りやすい、という大きなメリットがあります。
2階リビングプランのデメリット
当然に、2階リビングにはデメリットもあります。
① 動線が長くなる
② 広い土地には合わない = 庭を使わなくなる
③ 夏場暑くなり過ぎることも
動線が長くなる
最初に申し上げた通り、荷物を持って2階に上がる…ということも出てきます。その頻度を考え、メリットとデメリットを天秤にかけて検討する必要があります。
広い土地には合わない=庭を使わなくなる
個人的には、これが一番の問題です。リビングと庭の繋がりを利用して広々とした空間を演出する…といったことが、2階リビングの場合はできなくなります。庭とリビングが断絶されるためで、広い土地の場合は、「敷地の有効利用」という面では非常に不利に働きます。
たまに、お庭から外階段でバルコニーを通じてリビングへ…という遊び心のあるプランも見かけますが、防犯面やメンテナンス性などを考えるとリスクも伴うかな?と思います。
夏場暑くなり過ぎることも
日当たりも良く天井の上はすぐに屋根…となるので、2階リビングは熱対策が必要です。断熱・遮熱対策を取っても、ある程度は暑くなるもの…と考えて計画しましょう。
まとめ
個人的には、2階リビングのデメリットと考えられる上下運動の増加…はプランニングによって解消できますし、逆に家事動線が魅力の家をプランニングしやすいです。ですが、「土地が広い」方にとっては2階リビングとすることで受けられるメリットよりもデメリットが大きいので、採用の際は注意しましょう。
家づくりのご相談
家づくりに関するご質問・ご相談は気兼ねなくご相談下さい。(広島・山口県岩国エリアの方につきましては、家づくりのプランニングのご依頼も承ります)
コメント