中庭がある、年中カーテンレスで過ごせる家

広島県廿日市市|Y様邸


敷地面積 | 132.28㎡(40.61坪)

延床面積 | 115.31㎡(34.88坪)

完成年月  2017年06月


エピソード

30代のYさんご夫婦は、以前お住まいになられていた場所の近くに分譲地ができ、マイホームを具体的に初めて考えるようになりました。そこで、土地の購入と新築を一貫して以来できる会社に依頼することができる会社での建築をご希望されました。
一方、私は設計事務所から現在の地場ハウスメーカーに復職してすぐにお話を頂いたこともあり、気合いが入りまくり。今でも、家づくりのご計画を始められてまだ1週間というYさんご夫婦に、「〇〇万円ご予算を下さい!その中で最高のご提案をさせて頂きます‼」とお願いをしたことを覚えています。
今でこそ、何を生意気なことを…と思わなくもないですが、当時はホンキでした。

Yさんからのご希望

いかんせん、家づくりのご計画を始められたばかりのYさんご夫婦。最初のお打合せで、
(奥さん)1週間待っていただいて良いですか?その間に要望を夫婦でまとめてきます!
と仰って頂き、改めて翌週お打合せすることに。1週間悩まれた末にご夫婦がご希望された点は…

1,年中カーテンレスで過ごすことができる家
2,濃い茶色が好きなのでカッコいいインテリア
3,料理にこだわり!キッチンが主役の家

の3つでした。

敷地の状況

「40坪・南側道路・道路は広い・整形」…とても恵まれた土地です。ただし、40坪という土地の広さは、車2台+4LDKの建物を入れるにはもの凄く余裕があるわけではありません。
加えて、南側道路ゆえに、普通にリビングを道路側に持って来てはプライバシーも何もありませんので、「年中カーテンレスで過ごしたい!」というYさんご夫婦のご希望には合いません。


文句のつけようのない、欠点のないとても良い土地です。

設計コンセプト

欠点が殆どない敷地の場合、基本に忠実にプランニングした方が住みやすい家になりやすいです。
ただし、「年中カーテンレスで過ごせる」というYさんのご希望から、「中庭のある家にしよう」という案は早い段階から頭にありました。
また、Yさんご夫婦は共働きで、将来的にも2人とも働かれる…という事で洗濯動線の最適化を考えました。
結果、導き出したのは、敷地に対してL字型の家として、リビングとダイニングと洗面室で囲み込むようにタイル敷きの中庭をレイアウト。
その一環で、洗面室と浴室は道路側(南側)に配置、室内干しができるようにしつつも中庭でも干すことができるように配慮しました。

外観デザイン

敷地を最大限に使い切っています!
こだわったのが、四角い箱型の家で白い外壁なので、軒の出を出すこと。デザイン性が向上するのと外壁の汚れを防いでくれるので一石二鳥です。
分譲地なので、衝立壁で中庭を取り囲んでも、道路向かいの家の2階から中庭を覗き込まれる可能性が。そこで、アルミのルーバー(横方向であることが機能的に重要です!)を取り付けて視線をカットしました!
色は4色構成。ファッションと同じく、基本的には3色に抑えないとガチャガチャした印象になるので4色以上はセンスと注意が必要ですが、うまくまとまったのではないでしょうか?

インテリア

床は無垢オーク。建具は神谷コーポレーションさんのフルハイドア。向かって左側、テレビ上部に設けたハイサイドライト(高天窓)は北側なので1日中安定した光が入ってきます。
リビング階段の上部の吹抜けを拡張して南側に大きな窓を設けて中庭と接続。外観からは想像できない日当たりを実現しています。

中庭に面する方向には窓がタップリ。

共働きのご夫婦に嬉しい選択洗面室での室内干し&ダイレクトに中庭に出ることができる動線。

コスト調整しがちな2階も統一感ある感じに。

まとめ

南側道路の整形で欠点の少ない土地の場合、道路からの視線のコントロールに気を付けると、とっても過ごしやすい家になります。一歩間違えると、「365日、自分の車の後ろを見る家」「常にカーテンを閉め切って暗い家」になってしまいますので、窓の取り方には細心の注意を払いましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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