キッチンの木目の天井の貼り方向|床に合わせる?キッチンに合わせる?

こんにちは! T.Nakataです!

以前、

ウッドデッキと床の貼り方向は基本的には揃えた方が良いですよ

とお伝えしました。

これは、屋内の天井にも言えることで、床と天井の貼り方向を合わせることで、空間に一体感を持たせることができるとともに、奥行き感(ワイド感)を演出することができます。

ですが、ここ最近の事例で

キッチンの場合はどうなの??

と疑問に思うようになりました。結局はお施主さまの好みでOKという事で落ち着きそうですが、今回は、そんな疑問を抱えてしまった経緯からご説明致します!

この記事は以下のような方におススメです

  • 木目の天井をLDKに採用したいと思っていらっしゃる方
  • 内装デザインの基本的な考え方を知りたい方

では始めます!

目次

床の貼り方向

床(フローリング)は長手方向に向かって貼るのが一般的。

床(フローリング)は、長手方向に向かって貼るのが一般的です。無垢の床にせよ合板フローリングにせよ、長方形なので、同じ方向に貼るとしっくり馴染みますし、奥行き感(ワイド感)を感じる空間になります。

玄関ホールなど面積が限れた場所程、長手方向を意識すると広く感じます。

特に、面積が限られる玄関ホールなどは、長手方向に向かって床を貼ると、広さを感じます。ただし、例外もあります。

内外の繋がり感を持たせたい場合は短手に向かって床を貼ることも。

それは、内外・部屋同士の繋がりを持たせたい場合は、横の空間(部屋・デッキなど)との関係を考えながら床の貼り方向を考えます。その際、短手方向に向かって床を貼るケースも出て来ます。

廊下で短手方向に貼るケースは少ないので見慣れないかも?

基本的には、方向性がハッキリしている廊下は長手方向に床を貼るのが一般的で、短手方向に向かって貼るケースは少ないため見慣れないかもしれませんが、

基本通り、玄関ホール・LDKともに長手方向に向かって床を貼った例。部屋の繋がり感は損なわれます。

上の写真のように、基本通りにそれぞれの部屋の長手方向に向かって床を貼るのが通常ですが、部屋の繋がり感は損なわれますし、見切り材が必要になります。

短手方向に向かって床を貼って玄関ホールとLDKのつながりを強くした事例。

このように、部屋の繋がりを重視したい場合は短手方向に向かって床を貼るのも全然アリだと思います。

難易度上がっていきます!!

天井にも木目

木目の天井をあしらった玄関ホール。長手方向に天井と床の貼り方向を合わせました。

最近、クロスの木目も大分リアルになってきたこともあり、天井に木目を採用頂く方も増えてきております(上写真|G邸)。

レッドシダー羽目板の天井。ランダムな木目がとても印象的。

勿論、無垢の床の家の場合、レッドシダー羽目板のような「本物の木」を使うのがベストですが、金額がかなり張るのと、キッチンなどで使用すると蒸気などで傷むリスクなどがあるため、中々手が出ないのが現状です。

Fさま邸。ウォールナット突板の床材に木目クロスの組み合わせ。

話を戻します。木目の天井にするとグッとオシャレな空間になりますが、天井にも方向性が生まれてきます。

よく

天井を木目にすると、部屋が狭く感じるんじゃない?

というご意見を頂きます。
確かに一般的にはそうですが、この木目の方向性をうまく使うと奥行き感を強く感じ、結果的に広く感じる空間を作ることもできます。

天井高は高ければ良いというものではない、というのと同じようなものですね!!(違うか笑)

キッチンに木目の天井

木目のような方向性のある天井を採用する場合は、基本的には床の貼り方向に合わせれば失敗はありません。

Tさま邸の初期段階のご提案パース。長方形のLDKだったため長手方向に床の貼り方向を決め、木目の天井もそれに合わせました。

このパースは、先の疑問を感じるきっかけとなったTさま邸の初期のご提案。この段階では、リビングダイニングの上部を木目と白、キッチンの上部は黒の天井のご提案でした。

色々と検討を重ねる中で、間取りの変更の影響と奥さまがインスタをご覧になる中で、

リビングダイニングの天井を白・キッチンの天井を木目にして下さい

というご要望を受けました。

私は、当然のように基本通り床の貼り方向にあわせて天井の貼り方向をご提案致しましたが、

横向きに貼って下さい

とのご希望が!

床と天井の貼り方向が違うのは大丈夫かな?

という疑問でいっぱいでしたが、よくよく考えてみるとキッチンの場合は原則がもう1つあるのではないか?と気づきました。

キッチンも長方形 = 方向性がある

当然と言えば当然ですが、これは僕の中では盲点でした。キッチンも長方形なので、キッチンの方向にあわせて天井を貼ると一体感が生まれます。

なので、LDK全体を考えると床の貼り方向に天井の貼り方向を合わせた方がまとまりがある空間に感じますが、キッチン単体で考えると、キッチンの長手方向・床の貼り方向のいずれかに合っていればOK。ということになりそうです。

深く考える必要はないのかもしれませんが、気になると止まらないです笑

間取りづくりの段階で、部屋の長手方向=床の貼り方向=キッチンの長手方向にできれば悩む必要は無いのですが、そうそう上手くいかないのが間取りづくり。

今回は、これまであまり意識していなかったポイントをジックリ考える機会になったので、僕自身とても勉強になりました

Tさま邸、とても素敵なDK空間になったと思います!

Tさま邸の建物が無事完成して竣工写真を撮影しましたが(現在外構工事中)、とても素敵なDK空間になったと思います!

まとめ

床の貼り方向は部屋の長手方向を基本として、つなげたい空間がある場合は例外的に短手方向に向かって貼るのもアリ。天井に木目を設ける場合は、床と貼り方向を合わせるようにすれば失敗がなく、キッチンやダイニングテーブルのような大きな長方形の方向性を生み出すものがある空間の場合は、そのモノと方向を合わせても良い(お施主さまの好みでOK)。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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