ローコストメーカーについて|オプション・追加工事にご用心

こんにちは! T.Nakataです!

ここ最近、住宅の価格が急騰していることもあり、ローコストメーカーさんが元気です。 これまで、大手ハウスメーカーや地場ハウスメーカーでの計画をされてらっしゃった方が、「折角だからローコストメーカーの話も聞いてみよう」と検討される方が多い印象です。

私自身、割合コストが安い大手ハウスメーカーで営業&プラン&見積もりの仕事をしていた経験から、ローコストメーカーさんで計画される上での注意点をいくつかご紹介します。

目次

建物本体価格はとにかく安い

これはもう、本当に安いです。ビックリします。弊社の建築原価(材・工)より安いことがあります(苦笑)。どのメーカーさんとは言いませんが、30坪以上ある建物の本体価格が1,000万円前後だった時は、目を丸くしてお願いにお願いを重ねて見積書を見せてもらいました。

実際問題、最終価格もローコストメーカーさんは安いのですが、ビックリするような差額は生まれない(同じ条件の建物の見積もりとしたら)感じがしますし、デザイン・間取り・仕舞い方など限界値は低い印象です。

・ 屋外給排水工事(敷地の中の止水栓から家の中に給排水管を引き込む工事)
・ 仮設工事(養生・ガードマン・仮設トイレ・仮設電気・仮囲い費用)
・ ガードマン費用/駐車場費用/道路使用許可費用
・ 地盤調査費用
・ 確認申請費用・その他申請費用

ここら辺は、大手ハウスメーカーさんも含めて本体費用から省いている会社さんが多いです。「家の費用とは言えないよね?(家の外・建物の材料費とは言えない費用だよね?)」という理屈なのでしょう。

個人的には、本体に入れといて欲しい金額ですが、まだ理解はできます。 しかし…

・ 雁行割増 (真四角が標準で、家の形を変形させるとオプション)
・ 下屋割増   (2階より1階が広い場合の割増)
・ 屋根勾配割増 (急勾配の屋根は面積が多いですし…)
・ 屋根瓦割増  (屋根瓦の費用は別。スレート屋根より重たい瓦屋根を載せるには構造躯体を補強しないとですよね?)
・ 和室割増   (洋室より和室の材料は高いものです…)
・ バルコニー割増(バルコニー防水って意外に高いです…)
・ 2トントラック割増(4トントラックより沢山往復しないと材料運べないですよね?)
・ 制振装置   (何ですかそれ?)

というものも、会社によっては存在します。

「標準坪単価があって、そこからオプションをつけていく」という坪単価計算をしている会社さんは、こういった項目をオプションとしないと、本体価格を安く見せることができません。

まぁ…ここまでは…まだ理解できます(苦しいです…)

建築諸経費 = 建物の10%(会社による)

こういった項目がドンと見積もりに書かれていることが…。 これは、FC(フランチャイズ制)の会社さんに多いのかな?と思いますが、いわゆるFC費用ですね。 弊社も昔、FC商品を取り扱っている時期がありましたが、大元の会社に「上納」するお金を「建築諸経費」という名目で見積もりに入れていました。また、ローコスト商品を内製した時期も一瞬ありましたが、上記の「屋外給排水工事などなど…」を建築諸経費という名目で見積もりに入れていました。

しかし、こうなってくると、完全にブラックボックスですね。

どこからがオプション?

以上は、いわゆる「付帯工事」と言われるもので、これは最低限支払わないと家を建築することができない項目です。

ここからは、「別になくても生活はできるけれど、人によっては無いと困るよね?」という項目…「オプション」についてです。

・ コンセント(標準…少なすぎません?)
・ 網戸(窓を開けなくても住むことはできますよね?)
・ 2階トイレ(なくても…略)
・ 窓(1部屋に1つが標準です!キリッ)
・ 建具(扉)(窓に同じ)

…すみません、少しふざけてしまいました。

でも、ここら辺は大事なので、事前にどこまでが標準で入っているか? 確認するようにしましょう。

オプションはとても高い

ローコストメーカーさんの「オプション」はとても高いです。

トイレを2階に付けたら30万円(面積増分は除く)…とか(キチンと見積もりを行う会社の場合、便器代5万円・給排水管2万円で約7万円で追加可能)。

コンセント1カ所1万円…とか(コンセント・カバー両方で2,000円、配線工事は…一式で仕切るので差額かからないです)。

下地合板1万円…とか(合板1枚…略)

「標準」とうたっている以上、「標準外」を選ぶとコスパが悪くなることは想像に難しくないと思います。

ですので、見積もりを行う会社以上に、「標準が何か?」「どこからがオプションなのか?」をしっかりと確認する必要があります。

まとめ|標準仕様でまとめられるなら、とても安い

ここまで色々書きましたが、私自身は決してローコストメーカーは、好きではありませんが悪いとは思っていません。標準仕様でまとめることができれば、とても安価に住宅を建築することができます。 「住宅が人生の全てではない」という考えの方にとっては渡りに船の会社であることは間違いありません。

また、ローコストメーカーさんの「標準」とされている家は、シンプルな真四角の総二階であることが多く、吹抜けなども限定的。よって、耐震性や断熱性にとっても有利なので、「標準仕様」であれば、一定の性能を担保することができます。

使えるものを少なくすることで、大量発注を可能として安く仕入れる…工期を短くすることで人件費を徹底的に絞る。

家づくりの一つのカタチとして決して間違っていないので、「家にはあまりこだわりはない」「標準仕様で満足できると思う」という方は選択肢に加えてもいいかもしれませんね。

そうそう、ローコストメーカーさんにおいては、その他のグループ以上に「担当者(営業)」が大事になってきます。理由は…長くなりますのでご質問は直接私までご連絡下さい。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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