家の予算の下げるコツ|予算オーバーした時のコストカットの仕方

こんにちは! T.Nakataです!

家づくりで皆さん通る道、問題…それは「予算」

「折角だからこれも!」「一生に何度もない大きな買い物だから」とどんどんご要望が膨らみ…殆ど方は「予想していたよりも予算が上がってしまった!」という事になります。

特に最近で言うと、ウッドショックの影響で木材費が1.6倍くらいに値上がり(1棟当たり100万円~200万円)に始まり、半導体不足やウクライナ情勢などから物価の上昇など、急速に住宅の建築コストが上がっています。

ますます、予算にシビアな家づくりを心がける必要が出てくることが予想されます。

目次

コストカットして良いモノ・良くないモノ

住宅は数千にも及ぶ部材によって構成されています。なので、コストカットも色々な方法で可能です。しかし、コストカットをして良いモノと悪いモノがあります。 具体的には、以下のように仕分けすることができます。

コストカットして良いモノ

・ 設備機器(耐用年数が低いモノから)
➡ ① お風呂 ② トイレ ③ 洗面台 ④ キッチン
・ 付帯工事(コストが大きいモノから)
➡ ① 外構工事(造成工事含) ② カーテン ③ 照明
・ 家の中の「機械」
➡ 例えば… 全館空調 / 埋め込み式のエアコン / 床暖房 / (条件付で)太陽光発電 / (今日現在では)蓄電池
・ バルコニー

設備機器

特にお風呂については、住設メーカーさんも、「耐用年数は15年~20年」と言われ、リフォーム頻度も高いです。洗面台も劣化したりボウルが割れたりと、故障や不具合が出てきやすい設備です。キッチンは、丸々交換する方は少ないですが、加熱機器(IH・ガスコンロ)や食洗機は「後々交換するもの」と割り切って採用する必要があります。

つまり、「設備機器は消耗品」と考えるべきです。

逆に、キッチンの天板をセラミックにしたり、シンクをエンボス加工のステンレスにしたりと「長持ちさせるためのオプション」は積極的に取り入れても良いのでは?と思います。 キッチンはLDKの顔になる部分で、ある程度のグレードのモノにされると「テンションが上がり」しっかりと手入れをされる…結果長持ちする、という良いサイクルが生まれる可能性もありますので、キッチンの躯体はこだわっても良いのかな? と私は感じます。

付帯工事

最初に申し上げますが、外構工事は大事です。中々外構工事にコストを配分しづらいですが、家の中からの眺めを良くしてくれたり、周囲からの視線をカットしてくれたり、何より家の外観デザインを3割増で素敵にしてくれるのが「外構工事」です。

ただし、ことコストカットに視点を置くと、「後で自身でできる」項目でもあります。カーポートや門塀は後工事にするなどしてコストを抑えることができます。 また、カーテンをオーダーカーテンから自身で購入したり、照明器具を旧家から持ち込むなどしてコストをカットしていく方法もあります。

家の中の「機械」

設備機器と理由がかぶりますが、「消耗品」である電子機器や機械を住宅に組み込むことは、私は抵抗があります。

私自身、家電や電子機器が好きで、結構な頻度でパソコンやスマホを買い替えたり、カメラや車を趣味にしているので感じるのですが、「機械…特に電子機器は、ほぼ確実に壊れます」。

住宅における快適性をグッと上げてくれることに寄与する「全館空調」や「床暖房」は居住当初の満足度が非常に高いので、おススメの機器ではありますが、それ以前に「住宅の基本性能を上げる(…窓・断熱材などなどにより)」方が優先順位は高いのでは?と思います。

太陽光…は普及するにつれて安価になりましたが、蓄電池はまだまだ「新しい商品が出たら高性能に」なっていく商品。無理してまで急いで取り付ける必要はないでしょう。 予算オーバーなら、外して良いと思います。(今後どんどん小型化&値下がり&大容量化するのでは?と思います)。

バルコニー

建売住宅では、まだまだ「何となく?」付いているバルコニー。注文住宅においては「必要ありません」とご要望頂くことが増えてきた「バルコニー」。花粉症などを理由に「外に洗濯物を干す」という方の割合が減ってきたことや、「掃除やメンテナンスが大変」ということを理由にバルコニーを削減されることが多いです。因みに私の自宅にも、バルコニーはありません。

コストカットして良くないモノ

・ 住宅の基本性能(耐久性・断熱性・耐震性)
➡ ① 外壁のグレードダウン ② 屋根のグレードダウン ③ 構造材のグレードダウン ④ 断熱材のグレードダウン
・ 内装のグレード(納得感による)

住宅の基本性能(耐久性・断熱性・耐震性)

ここを落としてはダメです。断言します。必要以上の性能は無駄にコストアップしてしまうだけなので不要だと思いますが、イメージとしては「一般的な建売住宅の1.3~1.5倍くらいの耐久性・断熱性・耐震性を基本とする」感覚がコストと性能のバランスが取れておススメです。

例えば耐久性(長持ち)に関わる部分として、外壁や屋根。見た目が同じでも、表面にかけてある塗装やコーティングによって耐用年数が2倍以上差がついたりします。ここら辺は、グレードダウンすることによるコストカット額よりも、将来かかるコストをアップさせてしまう額の方が何倍も高い…ということを引き起こしてしまうので、グレードダウンはおススメしません。

内装のグレード(納得度による)

よく「2階の床は無垢では無くてフローリングに!」「エコカラットではなくアクセントクロスで」とコストカットされがちな内装。納得の上なら良いのですが「家づくりのモチベーション」に関わる大事な項目であったりすることも多く、「仕方なく下げた」場合は建物が完成した後も、イマイチスッキリしない、ということに。

内装は目につくモノ。建物完成時に満足度が下がらない程度のコストダウンにおさえておきましょう。

まとめ

結局のところ、コストダウンのコツは「優先順位をつけて、優先順位の低いモノをバッサリ切り捨てる」勇気です。色々なモノを少しずつ「グレードダウン」していく手もありますが、骨の折れる作業ですし、その割にコストは下がらず、満足度の低下の方が大きい…という事になりがちです。 上では触れませんでしたが、一番のコストダウンは「面積」です。

例えば、「何となく設けた和室」4.5帖として押入や床の間スペースをあわせて6帖あるとします。 これは、3坪に相当します。坪単価60万円として3坪減ると…180万円のコストダウンです(実際はこんなに下がりませんけどね…)。これは、全室の床材を合板フローリングから無垢にして、リビングにエコカラットを貼って、キッチンの天板をセラミックにしても…お釣りが来ます。(グレードアップしてしまってはコストダウンにはならないですね 笑)。

担当者と協力して、必要なモノ・必要でないモノの優先順位をつけつつ上手にコストカットするようにしましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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