家づくりの成功と失敗|注文住宅で失敗する【人】の特徴6選

こんにちは! T.Nakata です!

家づくりの計画を始めると、色々と夢や希望が膨らみますよね。ただ、同時にその夢や希望を「実現できるのか?」不安や疑問でいっぱいだと思います。

私はこれまで20年間、皆さんの家づくりのご計画のお手伝いをする仕事をしてきましたが、家づくりに成功する方(満足が建築後まで継続される方)と、失敗される方(満足が建築後まで継続できなかった方・”一般的な視点で”明らかに選択を間違えられたなぁ…という方には、ある程度の傾向があることが分かります。

”一般的な視点で”という点がある意味大事な部分で、家づくりは「主観」が大事で、私を含め「他人が」どうこう言うべきものではないです。お施主さまが満足されていればそれが成功で、一般的にどんなにオシャレで使いやすそうな間取りの家であっても、お施主さまが満足されていなければ、その家づくりは失敗です。

明らかに悪い(欠陥住宅・一定水準を満たしていないデザイン・性能・間取りの家)はダメですが、平均以上の家であればお施主さまの価値観に寄り添った家づくりができれば成功。お施主さまの価値観を更に高い次元で実現できたら大成功。という感覚くらいがちょうどいいと思います。

最近は、「スマホで検索すると数秒で知りたい情報が手に入る」便利な時代。正直、私たち家づくりのプロも「なる程!」と日々勉強になるなぁ…と感じる程の情報量です。

だた、同時に「明らかにこの情報は間違っているなぁ…」「偏り過ぎた意見だなぁ…」「この筆者のポジショントーク的な内容だなぁ…」など、疑問に思う情報も溢れているのも現実。

正しい情報を取捨選択するためにも、

色々な情報を収集して、その情報の良いところを全部取り込もう!と意気込むのではなく、ご自身の価値観に合った内容を集め、その情報の妥当性を精査して落とし込むように心がけることが大事です。

少し話が反れましたが、このように家づくりの計画を進めるに当たって、色々な情報が手に入る近年ならではの、注文住宅に成功する人注文住宅に失敗する人の傾向について、今回は失敗する人に焦点を当ててご紹介致します!

この記事は以下のような方におススメです!

  1. 注文住宅で失敗したくない
  2. 注文住宅で失敗する人の特徴を知りたい
  3. 注文住宅の計画をどのように進めたら良いのか分からない
  4. 注文住宅の計画をスタートしたばかりの方

それでは、始めます!

目次

注文住宅で失敗する方の特徴は主に6つ

注文住宅で失敗する方の特徴は、大きく6つ上げることができます。

  1.  住宅会社を「会社の名前」で選ぶ
  2.  住宅会社を「坪単価」で選ぶ
  3.  とりあえず展示場に行くことからスタートする
  4.  プロに「悪い意味で」任せない
  5.  固定概念に縛られ過ぎる
  6.  基本的にネガティブ(常に不安が先行する人)

この項目をご覧になるだけで、妙に納得感がありませんか? でも、実際家づくりの計画がスタートすると、ハマってしまう方が結構多いです。そうならないように、一つずつ詳しく確認していきましょう。

住宅会社を「会社名」で選ぶ

アスタ住宅展示場外観

注文住宅の会社は、テレビCMやネット広告などを使って「自社の名前を宣伝し、認知してもらい、ブランドイメージを向上させて固定化しようと努力しています。

特にテレビCMで度々宣伝している大手ハウスメーカーは、「何となく聞いたことがある!」という安心感があるので、そういった会社を中心に展示場見学や資料請求をされる方も多いですが、総じて高いです。特に住宅に限らず色々なモノが高くなっている昨今、住宅会社によって金額ももの凄く幅が出てきています。 建物コストが1.5倍くらい違うこともざらで、ひょっとするともっと全然安い住宅会社で家を建てた方が幸せになれた、ということもあるかもしれないので、注意が必要です。

とは言え、住宅は基本的にはコストと家の内容は比例します。当然例外も幾つかありますが、総じて比例する傾向にあります。 「高くても良いから良い家に住みたい(失敗したくない)」という方は、大手ハウスメーカーに絞ったパートナー探しも全然有りだと思いますが、そうでない方はもっと広い視野を持って住宅会社を探すようにしましょう。

ここで注意点がもう一つ。

コストを全面に押し出すローコストメーカーも、頻繁にテレビCMを利用して宣伝します。先ほども申し上げた通り、基本的にはコストと家の内容は比例します。その点を加味して、「安さの理由はご自身の目で見て比較して、その内容(の差)に納得できるか?」を見極めるようにしましょう。

ローコストとは言え、どんな会社でもどんな家でも1,000万円以上はします。普通の人にとっては大金です。そう言った、「一歩引いた視点」は必要だと思います。

住宅会社を「坪単価」で選ぶ

最近は大分減りましたが、モデルハウスに来店されて早々に、

〇〇ハウスさんは、坪単価どれくらいで建てることができますか??

と聞いて回られるお客さまも一定数いらっしゃいます。

]断言します。その質問は全くの無意味です…💦

理由はとてもシンプル。

坪単価の定義が、会社によってバラバラ

だからです。傾向としては、コストがウリの「ローコストメーカー」や、総じて高めな「大手ハウスメーカー」は、少しでも安く見せたい(言いたい)ので、色々なモノが別途工事とされる傾向にあります。

例えば、

  • 屋外給排水工事(宅内から家の中に水道管を引き込む工事)➡ 家の外の工事だから別途だよね?
  • 仮設工事(トイレ・足場・仮設電気・仮設水道など) ➡ 家に定着したものでないから別途だよね?
  • 職人さんの駐車場費用 ➡ 建物費用…ではないよね?

まだまだありますが、こういった項目です。確かに「建物本体の費用」と言うには違うように感じる費用ですが、「建物を建てるために必要な費用」と考えると含めておいて欲しいと思える費用で、どちらが正解というわけではありませんよね。

なので、これらを含めても含めなくても問題自体はないのですが、この3つの項目だけでも100万円以上差額が出てしまうので、坪単価に直すと3万円程度ズレてしまうわけです。

もっと言うと、「想定している建物の大きさ」によっても、坪単価は変化してしまいます。

目安として、1坪面積が大きくなれば3,000円~4,000円程度は坪単価が変化してしまいますので(大きくなれば坪単価は下がり、小さくなれば高くなります)、30坪の家を想定しているのか?40坪の家を想定しているのか?で坪単価は大きく変わってしまいます。

また、冗談みたいなホントの話で、消費税を坪単価に含めているかどうか?もメーカーによって違います。「税込表示が当然な時代でしょ?」と思われるかもしれませんが、住宅業界においては、税込と表記の無いものは税抜と思って問題ないという感覚で注意(確認)するようにしましょう。

とりあえず住宅展示場に行く

アスタ住宅展示場リビング

詳しくはコチラでご紹介した通りですが、

ハウスメーカーの営業は

家を売るプロ」が多く「家づくりのプロ」である方は少ない印象です。

店長クラスになると100棟以上のお引渡し経験され、多くの経験や知識を持つ方が安心感は出てきますが、それでもその知識・経験が「自社(他社)の商品知識」であって「建築知識」ではないことが多いです。

「とりあえず住宅展示場」に行くことはおススメしませんが、もし行かれたとしても、案内して頂くことができた「担当者は建築知識を持っているか?」は確認するようにしましょう。

(悪い意味で)プロに任せない

手軽に情報を収集できる情報社会。私たち家づくりのプロよりも一定のエリアの情報に詳しい方も中にはいらっしゃいます。 もっと言えば、「間取りさえもご自身で考えて手に持って展示場を回られる方」もいらっしゃいます。

こちらにも通ずる部分はあるのですが、間取りを担当者に見せてしまうと、完全に担当者の思考が停止してしまうリスクが非常に高いです。

また、もの凄く限られたエリアに限定した情報でもの凄く悩まれる方も多くなってきています

木を見て森を見ず、という良い言葉がありますが、

ネットにこんなことが書いてあったので、これが良いです!

とご自身の希望と平行して実現不可能な項目に目が行ってしまう方がこれに当たりますが、私たち家づくりのプロは、「家づくりにおいて大事なコトをお施主さまのご希望にあわせてバランスよく」ご提案しますので、ある程度以上はプロに任せるというスタンスで挑まれると良いと思います。

暖かい家に住みたいです。いつも家族の雰囲気を感じていたいのでワンルーム使いができる家で、同じ理由で大きな吹抜けも欲しいです。コストは返済計画的に〇〇万円くらいまでで、なるだけシンプルな家が良いです。デザイン的にはホテルライクな生活感があまり見えないモノトーンな雰囲気が好きです。

と言った感じで、優先順位と、ご家族で送りたい生活のイメージ、ご自身の好みをザックリと担当者(設計者)に伝える。後は担当者の提案を楽しみに待つ。

これくらいのスタンスで進められると、担当者のプロとしての能力を引き出すことができますのでおススメです(同時に、担当者との相性の良し悪し、能力の有無もはかることができます)。

頭がかたい(固定概念を捨てられない)

最近、注文住宅ではバルコニーを取られない方が多いですよ!

計画地の眺望がとても良いので2階リビングにしませんか?

寝室の横に洗濯機を置きませんか?

階段をリビングの南側に設けましょう!

家づくりのトレンドは色々と変わってきます。 住宅の性能や使うパーツ、住まう方の生活スタイルが変われば家づくりの常識も変わります。

実家で吹抜けがあって寒かったからリビング階段は嫌です

バルコニーが無い家は見たことがないので、とりあえずつけておきます

と言ったように、これまでの経験の中での常識や、ひと昔前の一般常識から情報をアップデートできず、柔軟な発想を受け付けることができない方は、「家づくりの可能性」を狭める結果になります。

基本的にネガティブ

頭がかたい方と傾向は似ていますが、夢よりも不安が先行するタイプの方も、家づくりに失敗しがちなタイプです。いわゆる「石橋を叩いて叩き壊してしまう」方で、基本的には「悪いモノ」を最低限見極めることができて、信頼できるパートナーを見つけたら、ポジティブに前向きに打合せを進めると、後悔される家づくりになる方は殆どいらっしゃいません。

慎重も良いですが、度を過ぎると家づくりのプロ側のモチベーションも下がってしまうので(信頼されているのかな?という不安から)、担当者の能力を発揮できない原因になってしまうので、気を付けましょう。

まとめ

今回は、注文住宅で失敗する人の傾向についてご紹介致しました。 最初にも申した通り、「欠陥住宅・一定水準を満たしていないデザイン・性能・間取りの家」はダメですが、そうでない場合は、ある程度目の前の担当者(家づくりのプロ)を信じてポジティブに家づくりに挑めば、そうそう失敗(後悔)はしないものです。もっと言えば、信頼でき・価値観が近い担当者を見つけることができて、その担当者にある程度以上は任せる、というスタンスで挑めば、まず家づくりが失敗に終わる(後悔する羽目になる)ことはないので、まずは担当者探しに全力を注ぐようにしましょう。

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    この記事を書いた人

    住宅の基本設計と営業をする人|失敗しない家づくりのコツを発信|たまに写真や日常について|職歴:地場HM(大手HM・設計事務所勤務経験有)|実績:建築150棟・内基本設計100棟|1棟1棟丁寧に家づくりをさせて頂いております|間取り相談や家づくり・住まいについてのご相談は気兼ねなくご連絡下さい。

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