こんにちは! T.Nakataです!
間取りを考える時、皆さんリビングまわりや水まわりに全集中されて意外に抜けてしまう場所が「玄関スペース」。
「玄関は家の顔」「玄関は家の格式を表す」と言われるように、昔は玄関を立派にしてお客さまを迎えるのに恥ずかしくない空間にするという傾向がありましたが、最近では「機能性を重視しつつコンパクトに」という傾向が強くなってきています。
住宅価格が高騰してきている今「無駄を極力省きたい」という考え方は最もですが、玄関スペースにちょっとした余裕が見え隠れすると、家全体の雰囲気がグッと良く感じるから不思議です。
「玄関スペースをただ広くしましょう」というわけではなく、余裕を感じる空間にデザインしてみてはどうでしょう??というご提案です^^
この記事は以下のような方におススメです
- 土地の広さに余裕がないので玄関スペースは最小限で良い!と思っていらっしゃる方
- 玄関スペースにこだわりたいけどどうこだわって良いか分からないという方
では始めます!
一般的な玄関スペースの広さは?
一戸建て住宅の玄関の広さは一般的に2.5帖~3帖くらいです。これくらいあれば余裕をもって靴を脱いだり履いたりできます。加えて1帖くらいのシューズインクロークがあれば大抵の靴や傘や最低限のアウトドア用品を収納することもできます。
玄関デザインの基本は「奥行き感」を出す
如何でしょうか? 先ほどの玄関スペースに、
❶ 下駄箱をトールタイプから下台だけにして、❷ 1帖分奥行き方向に広げて、❸ その先に大きな窓を設けた玄関スペースです。大分印象が違うのではないでしょうか?
視線の抜けができることで、玄関スペースがとても豊かな空間になります。
大半の方は、「玄関の先に窓を設けても…」というロケーションの土地であると思いますが、窓が無いとしても奥行き感があると、空間に豊かさを感じますよね。
玄関に入ってまた外部を感じる。これだけガッツリ抜け感を出すと開放感がハンパないですよね。
更にダイナミックに玄関入ってまた外を感じる玄関スペース。 ここまでできる家は中々ないですが「家の顔」感は半端ないですね。
特殊例が過ぎてきたので、一般的な例に戻します^^;
玄関の幅がどうしても取れない場合、思うようなスペースが取れない場合は、玄関ホールまでポーチタイルを貼り上げる手法もあります。玄関とホールを一体空間として感じるようにすることで、広がりを感じるようになります。
加えて、光源が見えない窓をさりげなく取って奥側に陰影をつけることでグッと質感が上がります。
玄関➡ホール➡シューズインクロークと続く動線。敷地の幅に制約があったのでこのようにイレギュラーな配列としましたが、ホールの床もタイルで汚れに強いので実はとても実用的。天井をすかして少しでも広く感じるように配慮しました。
2階リビングプランは玄関エリアが重要
2階リビングプランは、1階に居室が集中するため、必然的に「廊下」ができます。これを利用して奥行き感を出すことで、玄関エリアが貧弱になるのを防ぐように気を付けましょう。
オープン階段にすることで廊下感を薄めて開放感を出すのも有効的です。
僕は、延床面積25坪弱のコンパクトな家でも玄関エリアはなるだけ豊かな空間になるよう心掛けています。このお宅のお施主さまより
「近所の方が集まる家になってて…皆から、何でこんなにこの家広いの?」と言われます。延床面積は一番ウチが小さいんですけどね^^
と喜びの声を頂きました^^
このモデルハウスのように「立派な玄関」を設けるのはコスト的にも広さ的にも難しいとは思いますが、色々な工夫で「丹精な玄関」「オシャレな玄関」「家の顔と言えるような玄関」にすることは可能ですので、是非こだわって頂きたいのが「玄関スペース」です。
まとめ
玄関スペースは見方によっては「廊下の延長」で「無駄」なスペースと考えがちですが、このスペースを豊かな空間にすることで、家全体が丹精に…広く感じる重要なスペースだったりします。ですので、
こちらでご紹介したように上り框にこだわったり、
玄関スペースそのものをしっかりとデザインすることが重要になります。
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